ようやく暑さも緩み、いよいよ秋も深まり始めてご飯が美味しいと感じるようになる10月。
冷房も暖房も必要がなくなり、過ごしやすい日が多くなる頃合いでこのあたりが好きな月という人も多いことでしょう。
さて、そんな10月はどんな季節のイベントがあるのでしょうか?本記事では10月の年中行事をご紹介していきます。
本記事が参考になれば幸いです。
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10月という季節のイベントは何があるの?
10月は旧暦では神無月(かんなづき)とよばれ、各地の神様が出雲大社に集うといわれていることからつけられました。
この時期はまさに秋といっていい気温で野菜や果物がとても美味しい季節ですよね。食欲の秋、読書の秋、運動の秋などまさにそんな言葉がピッタリの季節です。
食欲の秋と呼ばれるほどに、食材が豊富で美味しくなる秋ですが、フルーツ類もとても甘くなるかと思います。さて、パッと秋の果物といわれて思いつくものはいくつあるでしょうか?何となくスーパーで見かけるようになったな、程度でいつの間にか消えて[…]
さて、そんな10月の風物詩というべきイベントですが、下記のようなものがあります。
時期 | イベント |
1日 | 衣替え |
8日頃 | 寒露 |
10日 | 目の愛護デー |
第二月曜日 | 体育の日 |
23日頃 | 霜降 |
27日~ | 読書週間 |
31日 | ハロウィン |
ハロウィン以外はあまりパッとしたイベントがないといえば、ないように見えますね。
日本のお祭りは神様がいなかったことから、この時期にはやらなかったから昔からあるような年中行事のお祭りイベントがないのかもしれません。
ではひとつずつ見て行きましょう。
【衣替え】
気温が涼しくなってきたことで、10月1日から衣替えとする学校や会社がほとんどです。
ラフなワイシャツから学生なら学ランやブレザー、社会人ならスーツに身を包んで通勤・通学を始めます。
とはいえ、年によってはまだまだ暑いこともあるので、衣替えといってもなかなか上着を着れない日が続くこともあるでしょう。だからいくら衣替えといっても熱中症になる可能性もあるので、脱いで問題ないときは脱いでしまいましょう。
政府が推奨している社会人のクールビズ期間も大抵は9月30日までなので、日が明けた翌日の朝には衣替えでちょっと服装が皆変わるので、季節の変わり目を感じられますね。
【寒露】
寒露は冬至や夏至と同じように二十四節気のひとつです。秋分の日の次がこれにあたります。
大体毎年10月8日頃が「寒露」となり、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」とされています。
つまり、そろそろ朝晩は寒くなってきて霜が降りるんじゃないか疑わしくなってくる頃という意味です。
秋も深まって、秋という季節を感じ始めていくのがこの頃でしょう。
【目の愛護デー】
1947年に中央盲人福祉協会によって定められ、いまや厚生労働省主催でイベントも起きています。
10月10日なのは、1010を横にすれば1が眉毛。0が目に見えることからです。
だから、普段酷使している目を休ませて大事にしようという健康に関わるイベントなんです。
とはいえ、あまり知られていないイベントなのではないでしょうか?
目というのは起きている時は常に使われ続けているので、たまにはこういう目を意識的にしっかりと休めてみる日もあってもいいのではないでしょうか。
【体育の日】
元々10月10日が体育の日ですが、現在はハッピーマンデー制度により10月の第2月曜日が「体育の日」となっています。
なぜ10月10日なのかというと、1964年に東京オリンピックの開会式が行われたからこの日を記念して、スポーツを親しむ日として祝日として制定されました。
以前はこの日に学生は運動会をやったものですが、現在は時期をずらして行う学校も多くなりました。
スポーツ関連のジムなど運動を扱っている場所ではスポーツイベントを催したりしていることもあるので、参加出来たら参加したいものですね。
ちなみに、子供の運動会に参加する親のスタイルですが、色んな親が見にきています。なので、上下ジャージのような微妙な格好はやめましょう。お子さんが恥ずかしい目にあってしまいます。
かといって、余所行きのキッチリした装いですとスポーツイベントとしておかしいので、カジュアルな動きやすい服を選ぶのがいいでしょう。
【霜降】
霜降も寒露と同じ二十四節気のひとつです。この次が立冬になるので、いよいよ冬を前にした時期になります。
「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」といわれ、冷たい木枯らしが吹き始めることを意味しています。
10月23日頃。朝の気温もグッと下がってくる時期ですね。
【読書週間】
10月27日から11月9日までは読書週間となります。おそらく「読書の秋」という言葉の元となったのはここからではないかと思います。
元々は戦前に11月に行われていたイベントだったのですが、戦争で廃止され、戦後に復活させて最初こそ11月にやったものの2回目より文化の日を挟んだ2週間を読書週間と制定したのです。
出版業界や書店などが主催して発足されたものですので、恵方巻と同じように商売的な意味合いがあったのでしょう。
とはいえ、この時期は少し肌寒い程度の気温で秋物の服を着ながらゆったりと読書ができるので、季節としてはちょうどいいのかもしれませんね。
【ハロウィン】
10月最後のイベントは日本でも最近は随分とイベントとして盛り上がってはいますよね。
ハロウィンは11月1日のキリスト万聖節の前夜祭として、亡くなった人達を偲ぶのがそもそものハロウィンの日が10月31日になった意味です。
古代ケルト民族の儀式で、悪霊から身を守る為に仮面をかぶって魔除けの焚き火をしたのが、イベントとしてのそもそもの成り立ちといわれています。
その伝統から、ジャック・オ・ランタンというかぼちゃの提灯を置いたり、お化けに仮装した子供たちが「トリック・オア・トリート」と言いながら近所の家々をまわってお菓子をもらったりする風習が生まれたようです。
ただ、イベントとして盛り上がってはいるものの、ただ若者が騒ぐだけの仮装パーティーになっていたりといまいち浸透していない感があるのは日本に入ってきて歴史が薄いからかもしれませんね。
そもそもこういったものは、お菓子業界や広告業界などの商業的な意味合いで無理やり海外のイベントが輸入されたものですので、日本人には合わなかったり歴史的情緒がなかったりで違和感があるからなのかもしれません。
まとめ
さて、10月の季節の行事をご紹介してきました。
秋も深まり、過ごしやすい季節となるのが10月ですね。冬の準備にはまだ早いですが、夏を引きずってちゃんと布団をかけないと思わぬ朝の冷えで風邪をひいてしまうこともあります。
一方で食材が旬を迎えて美味しくなる季節でもありますので、新たな料理に挑戦など10月は秋らしいことができる月なのかもしれませんね。