新社会人になり、最初から自宅からの遠隔地に配属を命じられて引っ越しを余儀なくされた人。あるいは、学生寮などに入る方。
新しい生活がスタートして、ワクワクドキドキしますよね?でも、一人暮らしって敵が多いんです。その最もなところは『訪問販売』の存在です。
まさか、世の中の人が全て善良な人だと思ってはいないですよね?インターフォンを押す人が綺麗な女性だった、なんて漫画の世界の話だけで現実は金目当てのおっさんです。だから居留守を使いこなしましょう。
本記事が少しでも助けになれば幸いです。
なお、悪質繋がりでこんな記事もありますので興味があればどうぞ。
・セールス電話は迷惑!勧誘電話はこう対応するしかない!撃退方法
訪問販売とは?
ピンポーン♪
新生活を迎えたその日、誰かがインターフォンを鳴らした。一体誰だろう?
「はーい」
そう返事をしながらドアを開けると、ちょっと背の低い美人というよりも可愛いといった様相の細身の女の人がそこに立っていた。
手にはなぜかお鍋が握られいます。
「あっ、突然ごめんなさい。今日引っ越してきた方ですよね?実は、作りすぎちゃって。おすそ分け――――――」
断言します!!こんな展開は絶対にありません!!
思わず赤く大きく叫んでしまいましたが、絶対にこのような展開は起きようがないのです。現実はこうです。
ピンポーン♪
新生活を迎えたその日、誰かがインターフォンを鳴らした。一体誰だろう?
「はーい」
そう返事をしながらドアを開けると、よれたシャツ姿の男性がそこに気だるそうに立っていた。
「兄ちゃん、今日引っ越してきたんだよな?ほら、ここサインして」
「え?えっ?突然なんですか?」
突然紙を押し付けられて見ると、〇〇新聞の契約書。
「いいから。まずは3ヶ月でいいよ」
「えっ?あっ、新聞なんてゴミになるだけだからいりません」
「ゴミ?人様の商売道具をゴミだって?どういうことか聞かせてもらおうじゃねぇか――――――」
といった展開が一般的です。あっ、ちなみにフィクションは入れてますし、全てではありませんがこんな感じのこともありますよ。
訪問販売というのは、各家を回って契約を取ってくるシステムのことです。そして、訪問販売員というのは商材を売りつけて自分の歩合……つまり給料を稼ぐ人のことです。
訪問販売員が訪問販売で獲得できる金額は、一件五千円とか一万円とかとにかく成功報酬が高いのです。なので、休日や時間なんて関係なくやってきます。もちろん、訪問時間などは法律で定められており、守る人は守りますが関係ないと言う人間には関係ありません。
なぜなら、それが彼らの食い扶持であり契約を取ってこれなければ給料が低くなるか最悪クビになるからです。
それを聞いて可哀想だと思うところはありますか?もし思ったのでしたら捨ててしまって問題ありません。それで生活できないと泣き落としするのでしたら転職すればいいだけのことなのですから。
あ、ちなみにそういう泣き落としする人って逆に訪問販売員としては『そういう技』で稼いでいる人達なので、かなり給料のいい人達の場合があります。成功するごとに、だんだんと人を騙すことに罪悪感がなくなってくるそうです。
でも、そんな人たちの相手をするのって、まさに『百害あって一利なし』ですよね。なぜいきなり現れた他人に勧められた物を買わなければならんのか。その感情が普通ですが、長々とやられたり恫喝されて買ってしまい、泣くはめになっている人は沢山います。
クーリングオフ制度もありますが、面倒ですし悪質な業者ですとクーリングオフできないよう小細工をすることもあるんです。
まずは訪問販売では何を売りつけてくるのか知っていただきたいと思います。
悪質な訪問販売種類
それでは、どのような訪問販売の種類があるのでしょうか?特定商取引法で少しは訪問販売に対して規制が強化されましたが、関係ないとする人間も少なからずいます。
さて、ではどのような訪問販売の商材があるのでしょうか。それをご紹介していきます。
【新聞】
過去から現在まで、新聞の拡張員は人間の質そのものが悪い人が非常に多いです。もちろん、まともな人もいますがまともじゃないチンピラ崩れのような人もいるんです。
契約取れるまで粘ろうとするのは当たり前。プリンのような頭をして物凄い態度悪い拡張員もいますし、マニュアルでもあるんでしょうか?契約しない言い訳を一つ一つ潰そうとしてくるんです。
優しい人、気の弱い人は契約させられてしまうことになりかねませんね。
【リフォーム業者】
家や部屋のリフォーム業者です。特別壊れていなくても、壊れているように思わせてリフォームさせようとする手口もあるようですね。
古いネタですが、風呂場でボールを転がして「この家傾いていますね」なんてそんな悪質なのもいたみたいですが、風呂場は水はけよくする為に傾いているのが当たり前。いまでは笑い話ですがそんなのがいたそうですし、勝手に壊したのも過去にはいたようです。
リフォーム業者なんて優良なところは何もしなくても仕事が舞い込んでくるものです。大抵、訪問してくるような業者はそうでもしなければ契約が取れず粗悪な仕上げになってようなところが多々あります。
家は一生の買物ですので、みすみす壊されないよう注意が必要ですね。
【インターネット回線・電話回線】
NTT代理店などを名乗って、自身の所属する会社名を名乗らない訪問販売がいます。いまならお安くなります、と言って自分のところの回線に変えさせるといったものですね。
大抵が話とは違って金額が高くなるか、回線速度が遅くなるかのどちらかです。
基本的にNTTは個人の家に回ることも、電話をかけてくることも滅多なことではありえません。
たまに、「回線料金がお安くなりましたのでハンコください」といった説明もなく変えさせようとしてくる悪質な業者もいますので注意が必要です。
【物販契約・物売り等】
浄水器やウオーターサーバー、野菜、ケーキといった物を売りつけようと訪問してくる人がいますよね。
あなたはいきなり来た業者の人間を信用して自分が口をつけるもの、あるいは口に入るものを購入したいですか?もちろん、野菜やケーキなどは悪意をもって相手も販売しようとしているわけではないかもしれません。
あ、浄水器やウオーターサーバー、それに布団などは大抵が市場相場の何倍にもなっているので悪質です。まともな人間じゃないことも多いです。
ですが、やはり『不要なもの』には違いありませんよね。
【その他 訪問してくる人】
NHKや宗教勧誘も家にはやってきます。特にNHKは必ずくるといってもいいでしょう。
テレビがあるなら仕方ありませんが、テレビがないのにNHKの相手をするのは時間の無駄ですよね。彼らも契約が取れればいいお金になるので必死に粘ってきます。
「対面で話をさせてください」
とインターフォン越しに言われることもありますが、なぜ彼らの為に顔を出さなければならないのでしょう。今の世の中、それだけでも怖いです。
宗教勧誘も、関わりたくない!という人が大半だと思います。
対処法 最強の防犯は居留守しかない!
ここまで書いてきたような人たちがピンポンと鳴るたびにやってくるのですから、とても怖いですよね。特に悪質な業者は横のつながりがあります。
一度対応したら、ちゃんと対応してくれる家だとロックオンされてしまい、次から次へとやってくるのです。では、どうすればいいか?
相手をしたくなければ居留守しかありません!!
それは相手に悪くない?と思った心優しいあなたは天使かもしれませんが、別に出たくなければ出ない権利もあなたにはあるんです!
でも近所かもしれないし……と思ったあなた。確かにそれは考えられるかもしれませんが、可能性はかなり低いと思ってください。考えてもみてください、隣人という人間関係が薄れた現代で、わざわざ律義に元から住んでいた人が挨拶にきますか?
せいぜい、ちょっとした田舎の町内会長が、町内会費を徴収にくるくらいいでしょう。それもあまり歓迎できる訪問ではありませんよね。
じゃあ、友人かもと思ったあなた。携帯電話があるのですから、訪問前に連絡を取り合ってください。防犯対策の基本です。
えとえと、じゃあ通販がくるかも……と思ったあなた。どうしてそこまで出たいのかわかりませんが、時間指定するかコンビニで受け取ってください。リスクが大幅に減ります。
あの……えとえと、とまだ理由を探しているあなた。大丈夫です、他人が重要な用があってきたのならポストに何か入れて帰るはずですし、知り合いなら電話が必ずきます。
確かに、インターフォンの音が突然なると「ドキッ」として息をひそめたくなりますが、『出ないこと!』これが自身を守ることに繋がるんです。
相手によってはドアを「トントンッ」と叩いているのはわかってるんだ、みたいに思うかもしれませんがとにかく無視です。むしろ、ドアを叩いてくる人は勧誘関係の可能性が極大です。
慣れると普通に生活音を立てながら無視できるようになりますので、まずは精神力を鍛えましょう。
居留守のメリット
ではここで、居留守のメリットをまとめましたのでお伝えしていきましょう。デメリットはほとんどありませんので、これに関しては必要ないと思います。
【無駄な時間を取られない】
お呼びでない訪問に関して、相手をするのはとにかく時間と体力の無駄といってもいいでしょう。とにかくしつこく、しつこーく粘ってくるので時間がとにかく取られます。
5分以内で撃退できれば上々ですが、相手によって2時間も平気で粘ってくる輩がいます。相手が疲弊して早く逃れたいからと契約するのを待っているんですね。
そんな無駄な時間を取られないよう、最初から出ないのです。
【精神的に楽】
相手がどんな人間かわかりません。そんな他人と会うのは多かれ少なかれストレスになります。
「ピンポーン♪」と鳴った瞬間は自宅ながら居心地悪いかもしれませんが、出てしまえば精神を削られるようなこともあるでしょう。
それに比べたら、わずかな居心地の悪さなんてマシな方だと思います。
【徐々に来なくなる】
ここは出ない家だ。居留守を使う家だと思われたらしめたものです。相手だって仕事なのですから無駄な訪問時間を使わずに次の獲物を探しに行きます。
最初から来ないのであれば、ほんのわずかでも悪いなと思う気持ちはなくなりますし平穏な生活を送れるようになります。
勿論、警戒感は解いてはいけません。
【余計な購入をする心配がなくなる】
そもそも相手と会わなければ相手もあなたに物を購入させることはできません。相手はプロですから、対面したら買わされてしまう可能性もあるのです。
さんざん断られた経験が相手にはあるので、何を言われようと平気です。だから、追い返してやろうなんて気持ちは持たない方がいいです。下手をすれば無理やり買わされてしまうことになりかねません。
ですので、そもそも出なければその可能性は一切ないのです。
うっかり出ちゃったらどうすればいいの?
居留守という手段がいかに最強の防御であるかはご理解いただけたと思いますが、たまたま外出するときや外で会ってしまった。時間指定の荷物の時間にやってきてしまってインターフォンに出てしまったということもあるでしょう。
そうなったらもはや、あらゆる手段を使って自力で追い返すしかありません。長時間会話は覚悟してくださいね。
穏便に断って済むならよし、穏便に済まないのならあらゆる方法を考える必要があります。
【クーリングオフを使う】
訪問販売の場合、書面受領日より8日間はクーリングオフが可能です。かなり面倒な手段ではありますが、追い返す為に不要な物を契約してしまったのならこの制度を使うしかないでしょう。
ただし、クーリングオフをした為にまた説得という名の恫喝訪問があるかもしれないということだけはちょっとだけ覚悟しておきましょう。
なお、このクーリングオフを使わせない為に「物は遅れているから受け取りの書面だけサインしてくれ」と言われしてしまい、クーリングオフ期間が過ぎてから物がやってくるという悪質なものもありますので、注意しましょう。
【録音する】
普通の人は録音されているとなると、下手なことを言えなくなるものです。ダメと言われても自分の家なので遠慮なく録音してしまいましょう。
何かあった時の証拠にもなりますし、防犯にも繋がりますので一個くらいはICレコーダーを持っていた方がいいかもしれません。
通販で買えるような安いもので十分ですし、社会人なら重要な会議などで念のため録音しておきたい、という時に持っておくと便利ですよ。
さすがに訪問販売員の前でスマホを操作して録音というわけにはいかないので、ボタン一つで録音開始できるICレコーダーがオススメです。
【動画に撮る】
ちょっと高くつきますが録音よりも効果的かもしれませんね。普段から来客のある時は撮っているとでも言っておけばいいでしょう。
訪問員もTwitterやyoutubeに上げられるようなリスクはなかなかやらないはずです。
穏便に帰ってくれるかは相手次第ですが、嫌がる人は早々に立ち去るでしょう。
【警察を呼ぶ】
帰れと言われて帰らなければ不退去罪が成立します。遠慮なく警察を呼んでしまっていいでしょう。
あるいは、上記『録音する』や『動画に撮る』の行為をして逆上されてしまったり、取り上げようと家の中に入ってきたらその時点で警察を呼んでしまいましょう。
あくまで最終手段ではありますが、もしそうなってしまった場合そうでもしないと自分の身が危険になってしまいます。
税金を払っているのですから、こういう時こそ警察さんにお仕事していただきましょう。
そんなこと言われてもそう簡単にできないよ、と思われるかもしれませんがこれは心構えだと思っていただくのが一番だと思います。
防犯意識が少しでもある人とない人、それだけで随分と安心感も変わってきてしまいますのでこれから一人暮らしをする人などは念のためにも訪問販売など不要な訪問の対策や心構えをもっていていただきたいと思います。
まとめ
- 訪問販売は悪質なものが多い
- 不要な商品を買わされてしまう可能性がある
- 居留守を使ってでないことが最強の防犯
- うっかり出てしまうと自分で解決をしなければいけないことに
以上が居留守を使うのが防犯上で一番の方法ということで記事をまとめさせていただきました。
新生活を迎えると新たな気分と共に、金になるとばかりに余計な訪問者がやってきます。自分を守れるのは自分だけです。
世の中、自分のお金を狙っている人は多くいると思ってください。自己防衛は大事ですので、防犯意識を強めていきましょう。
この情報が少しでも誰かの助けとなるのでしたら、幸いです。