テレビやネット動画を視ているとちょこちょことCMがはさんで「邪魔だな……」と思うことは視聴者の立場からすると多々あります。
はたして、視聴をしている最中に厄介者と思われるようなCMにはたして販売に効果はあるのでしょうか?
今回は、そんなCMの効果について話をしていこうと思います
本記事が参考になれば幸いです。
CMを出すと売れやすくなるって本当?
テレビや動画コンテンツを視ているとちょこちょこと挟んでくるCM(コマーシャル)という存在。
テレビ局や配信者側としてはスポンサーとしてコンテンツを作成するお金を出してくれるありがたい存在ですが、視聴者にとってはその限りではありません。
ちょっとしたトイレ休憩と考えればいいですが、いいところで番組を邪魔されると、
「うざいなー」
と声をあげる人も少なくないのではないでしょうか。
ある意味で、そんなヘイトを集めてしまう動画広告媒体のCMですが、販売効果がどれくらいあるのか考えたことはありませんか?
たった15秒や30秒のCMに一体どれだけ効果があるのかというとマーケティングにおいて、
「知らない商品よりも、知っている商品を買う」
という効果を見込めるのがコマーシャルという動画広告媒体なのです。
人の心理において、消費者が横並びにある商品を選ぶときに当然ながら比較してよりよいと思われる商品を選ぶ傾向があります。
さて、そこでどこかで聴きおぼえのある商品と、まったく知らないどこのメーカーかもわからない商品が同じ値段で並んで置いてあったら、自然と名を知っている商品に手を伸ばすかと思います。
なぜなら、名前を知っているということは安心感へと繋がるからです。
実際、CMで「うざいな」と思うということは、ちゃんと視聴されているということで、無関心な状態よりも名を覚えやすい状態になるのが通常です。
そして実際の店舗でその商品を見かけると不思議とどんな商品か気になってしまい、そこで買ってみようと思わせたらそれが購買行動に繋がっていきます。
つまり、文字通り嫌でもCMを視る人が多ければ多いほど、人の購買行動を促す効果としては十分であるといえるでしょう。
記憶に残すマーケティング手法
さて、CMを出すと売れやすくなるという話をしてきましたが、そもそも記憶に残らなければ何の意味もありません。
人間には『短期記憶』と『長期記憶』というものがあり、わずか15秒のCMを一度見ただけではおそらくその場限り、つまり電話番号をほんの十数秒覚えているくらいの短期記憶にしかなりません。
つまり、じわっと消えてしまうのですね。
ですので広告をうつ側としましても、それではまったく意味がない為にお客さんが買ってくれることはありません。
ですので、マーケティングのする側としては、
- 何度も繰り返す
- 印象的を残す
といったことを考えて効果的に商品をPRする方法がとられます。
詳しくいえば、毎度このCMばかりだな……と思われるくらい何度も同じCMを視ることや、同CM内で繰り返し商品名を言われることで、短期記憶が長期記憶になりやすくなる効果があります。
そもそも知られていなければ商品が売れやすくはならないので、しつこいくらいCMをうった方が記憶に残り売れやすくなるということに繋がります。
そして、なんか笑えるCMだな、とかやけに腹立つなといったCMを見かけたことはないでしょうか?
これは奇抜さから、視聴者の印象に強く残すという効果を狙ったものなのです。
まとめ
さて、CMの効果についてまとめさせていただきました。
普段はテレビ番組などで邪魔だなと思われるCMではありますが、見せられてしまうことで意外と人間というのは印象操作をされてしまっているようです。
これがテレビという媒体だけでも、それを視ている多くの人の目に触れればそれだけいざ品物を目にした時の購買心理に働きかけ、売れやすくなるということですね。
本記事が参考になれば幸いです。