学生時代、修学旅行や林間学校などに行くとバスに乗り、運転手さんと共にバスガイドさんが一緒に乗車していることが多いかと思います。
そして、子供時代にバスガイドさんにお世話になって優しくされ、憧れてこの職業を目指す人がいるかと思います。
ではこのバスガイドという職業はどれくらいの月給があるのでしょうか?厳しい研修や仕事の内容とは。
本記事が参考になれば幸いです。
バスガイドになるには?
バスガイドになるには特別な資格は必要ありません。一般的にはバス会社の求人に応募するだけです。アルバイトやパートでの募集も中にはあります。
国内旅行のツアーなどでは「旅程管理主任者」などの資格を取る必要があります。
ちなみに平均月給は
25万円
くらいです。なお研修時代では10~15万円と給料は安めです。その他、アルバイトは日給制でだいたい5千円~1万5千円です。
そして入社すると研修が始まり、厳しいことで知られています。女性の職場ではありますが、そのイメージにとらわれず男性でもなることができるようですね。
研修では、数百ページにも及ぶ教本があり、地域の観光情報やバスガイドの基本を覚えます。
とはいえ、バスガイドは人と触れ合う職業ですので教本だけで当然ながら身につくものではありません。ですので、新人同士で何度も研修としてバスに乗り込み、トーク術や観光案内、場を盛り上げるテクニックなどを習得していきます。
一人前になる為には、3~5年の経験が必要とされていて長く厳しい研修、そして実地を繰り返してバスガイドの技術を得ます。
バス会社として有名なはとバスでは、バスガイドは「指導ガイド」「班長」「指導主任」「専門課長」と職制があり、キャリアアップしていくことができます。
仮に出産や子育て等で辞めてしまったとしても、3年以上の経験を積んでいれば再就職もしやすいといわれています。
バスガイドの仕事とは?かなりの体力仕事
バスガイドの主な仕事は観光バスや貸切バスに乗車して、観光情報の提供や車窓から見える景色の案内など乗客が楽しく快適に過ごせるようにすることです。
相手の年齢層や空気を読んでカラオケやゲームなどを企画し、車内を盛り上げるように努めることがあります。
さらに乗務中はほとんど立ちっぱなしの状態で、仕事の内容によっては観光地で乗客の先導をしなければなりません。
あくまでこれは乗客から見えるところですが、ツアー旅行の時間調整や管理、安全な運行の為のサポート、問題が起きた時の対応など全体的に細かいところまで気を配らなければなりません。
かなりの体力仕事、そして頭を使う仕事になります。
そして世の中には善良な人間だけではありません。時には観光案内が「うるさい」とクレームを受けることもあるでしょうし、乗客からセクハラを受けるようなこともあるでしょう。
外国のお客さんを相手だと多少でも英語を勉強しなければなりません。
バスガイドもまた、接客業なので体力もそうですが精神的なメンタルもある程度鍛えないと務まらない職業でしょう。
バスガイドはどんな人が向いているの?
さて、それではどのような人がバスガイドという職業に合っている人はというと、まずは先にお伝えしたように体力がある人です。
長時間立っていられ、そして実際に歩いて観光案内もできるくらいへこたれない体力がないとなりません。
そして、当然ながら接客業なのでお客さんへの気配りがとても重要です。バスという性質上、車酔いというのは必ず発生するものですのでそういったお客さんへの適切な対処が必要になります。
他、定期的な飲み物サービスや、具合の悪そうなお客さんへの声掛けなども業務のうちです。
ですので、基本的にはコミュニケーション能力があって、サービス精神が旺盛の人が向いている職ではないでしょうか。
性格的には、どんな人とでも話をすることができる明るい人柄で、どうしても発生する突発的なアクシデントでも冷静に対応をすることができる対応力のある人が最適といえるでしょう。
合わせて、女性であればお客さんからの軽度なセクハラ程度なら、お客さんを不快にさせないよう華麗に避けることのできるしたたかさも持っているくらいの方がちょうどいいのかもしれませんね。
まとめ
さて、バスガイドについてまとめてみました。
頭も体力も使い大変ですが、旅行終了後に「ありがとう」とお礼を言われるとやりがいを感じる職業です。
特に一泊二日のツアー旅行などは確実に泊まり仕事になるので、拘束時間も長く大変かと思います。それでも笑顔で対応できるような人であれば、次も利用したいと思わせることができるでしょう。
仕事の大変さに比べると給料は意外と低いと思いますが、人と触れ合うということが好きな人や、人に観光地の案内をしたいという人にとっては、とてもやりがいのある仕事なのかもしれませんね。
本記事が参考になれば幸いです。