登山も何回かやって慣れてくる、あるいはせっかくだから最初から色々としたいという人はおそらくアウトドアでご飯を作ってみたい!と思うことがあるのではないでしょうか。
小学校の遠足を思い出し、お弁当を作って広場で食べるのはいいけど現地で作って岩の上に腰かけてサバイバル体験をしてみたい!そんな人も多いかと思います。
でも、どのような調理道具を揃えればいいのか最初はわかりませんよね。そんな人の為に、簡単なアウトドア料理にまずチャレンジできる道具をご紹介していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
山で食事を作る!初心者はどんな道具から用意すればいいの?
さて、ハイキングで多いのは家から作ってきたお弁当、あるいはコンビニ弁当。山中の山小屋やレストランに目星をつけておいて食事を摂るということが多いと思います。
しかし、たまに開けた場所で皆で岩の上に座って自分達で料理を作っていたり、バーベキュー施設でワイワイやっているのを見て、自分もアウトドアで料理を作って食べてみたい!と思ったりないでしょうか。
そう、山の上は気温も低く身体が冷えてしまうので温かい食べ物や飲み物は疲れた身体を癒してくれるものなんです。
そして、自分達で作った料理はそれだけでスパイスとなり、かつ大自然の中で自分達が作ったものを食べるのはサバイバル的な要素や感情も相まって最高です。
ネックとなるのは調理道具や食材の分、荷物が増えるくらいでしょうか。
とはいえ、最初からキャンパーのような大仰な道具を各種用意すると大変です。
最初はアウトドア用コンロとカートリッジ、そしてクッカー(コッヘル)くらいから始めるといいかと思います。
コンロとしておすすめなのが、この2点。有名メーカー品で火力の調節もでき、着火装置もついています。アウトドア用品店でも結構見かけるくらい定番と人気のコンロかと思います。
ちなみに、カートリッジが別売なのは注意となります。
とはいえ、他のメーカーからも多くのアウトドア用の携帯ガスコンロが販売されているので、自分が使いやすそうだというものを選ぶといいかと思います。
クッカーの方はコンパクトなセットとなっているこの辺りの方がおすすめですが、こちらも用途と好みに合わせて揃えるのでいいかと思います。
お鍋であれば、カレーやチーズフォンデュなどちょっとした手間をかけるものから、ラーメンやパスタなど茹でるものまで。
フライパンであれば、お肉を焼いたりといった焼き物料理。ヤカンはカップラーメンなどインスタント食品といった感じでそれぞれ食べたいもの、作りたいものの用途しだいで多様な料理が作れるでしょう。
他には、マグカップの代わりとなるシェラカップやキャンプ用のカトラリーやアウトドア用のお皿があると便利です。
登山初心者のうちはこれくらいの用意でいいかと思います。以降、キャンパーになっていくようであれば少しずつ道具を増やして、色んなことに挑戦していけばいいでしょうが、最初から凝ったことをしようとすると慣れてもいないのに荷物も増えるだけでいいこともありません。
とはいえ、持っておくと防災用品にもなるものですので、無駄にはならないとは思いますが人数や自分ができること、持てる量などは考えなければなりません。
ちなみに、なぜ紙皿や割り箸などではなく、ここまでちゃんとした道具を用意する必要があるかというと、山に物を捨てていかない為です。
汚れたものを持ち帰りたくないからと、簡単に放置して捨てていってしまうような輩もいますが、それは環境破壊に繋がる行為であり、人としてNGな行動ですので自分がそうならないよう、気を付けましょう。
登山・キャンプ用品専門サイト
登山で食事を作るのであれば、ここに気を付けよう!
さて、アウトドア環境で何かを作って食べるということはとても楽しいことではありますが、同時に気を付けなければならないこともあります。
このあたり、面倒だと感じるようであればお弁当を持参するなり、山中か麓のレストランや山小屋などで食べる方がいいのかなと思います。
・火の扱いに注意!
料理をするのにバーナーは必要になるものですが、当たり前ですが火を扱うので注意が必要です。
特に机やベンチなど安定した場所ではなく地面で調理をするのであれば、突発的な強風などで転倒して燃え広がるようなことがないように最大限の注意をしましょう。
周囲に転がっている岩などでバーナーを固定するなど事前に対処しておくといいかもしれませんね。
一応、いざというときの消火用の水は用意しておきましょう。
・水は節約し、かつ洗い流さないようにしましょう!
山の中で水は持ち込める量に限度があるので貴重なものとなります。山中の水場が使えるのならともかく、使えないところや使えても時期によって使用不可なところもあります。
かといって、荷物が重くなるので水ばかり持ち込むこともできません。ですので、せっかくなのでスパゲティーなどのゆで汁も捨てずにスープスパゲティなどにして飲んでしまいましょう。
ラーメンなどを作る際も、可能な限り飲み干して体を温めてしまった方がいいかと思います。勿論、体のことを考えて少し薄めに作るなど工夫は必要かと思います。
調理の際は水の量の目安もわかるので、ペットボトルの水などで飲用とは別に用意しておいた方がいいかもしれませんね。
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ちなみに、予備の水があるからと食器の汚れなどを山中で洗い流すのもNG行動です。持ち帰って洗うか、ティッシュなどでふき取るくらいにしておきましょう。
もし山中で食べ残しを捨ててしまうと、クマが生息していた場合、やってきてしまうかもしれません。
クマは嗅覚がするどく、人間のもっているバックパックの中の食事くらいは嗅ぎ分けてしまいます。とはいえ、臆病なので人間の気配があれば直接的に襲ってくることはほとんどないのですが、人間の捨てた食べ残しなどで味を覚えてしまうと厄介です。
食べ物の味と匂いを覚え、次は人前に出てくるかもしれませんし、人のいる場所の近くまでやってくるようになってしまうかもしれません。
一人の無神経が何を起こすのかわかりませんので、ルールを守れなければ登山をしてはいけません。
・余分なものは家で捨て、下ごしらえをして持っていこう!
調理方法などは携帯電話の写真で撮るなどをしておいて、家でパッケージや袋などゴミになるものを捨て、野菜は皮をむいて食べやすいように切っておき、お肉などは下味をつけたりして半調理食材にして持っていく方がいいでしょう。
ジッパー付きの保存用袋などで持っていき、ほとんど加熱して温めるだけの状態にしておくとベストです。
味気ないかもしれませんが、多くのキャンパーがゴミを最小限にし、スパゲティーなどの簡単調理で済ませているのもまた事実です。
なぜなら、山は日が暮れるのも早く、キャンプや山小屋泊ならともかく日帰りで下山をするのであれば長時間料理にかけてもいられないからです。ましてや、慣れないことをやると余計に時間がかかります。
そもそも、料理に体力を使っていられないですよね。ですので、最初は時短料理でお手軽に済ませ、徐々にレベルアップをしていくといいかと思います。
なお、さすがに続けられるかわからないし、一度試してみたいというのであれば、
このようなサイトもありますので、レンタルで一度試してみるのもいいかと思います。
試してみて、楽しさを感じたのであれば自分で購入して登山用の調理器具を増やしていくといいのではないかと思います。
まとめ
さて、登山初心者のアウトドアで用意する調理器具についてまとめさせていただきました。
何度か登山を経験していたり、テレビなどで誰かがアウトドアご飯をやっていると影響されて自分もやってみたくなるものかと思います。
しかし、ゴミを出さないなど登山者の最低限のルールとマナーがありますので、守って健全にハイキングをしましょう。