温かくなってくる春や、木々が色づく秋、ちょうどいい気温と素敵な景色を見に登山を始めるという女性は多いかと思います。
しかし、気になるのは登山中のトイレトラブルや生理など女性ならではのトラブルなのではないでしょうか。
男性ならともかく、女性ですとやはりそうそう簡単に対処できないでしょうし、こういうことを気にしてしまうと意外と近くなってしまうものです。
今回は、そんな登山中における女性のピンチともいえるトラブル対策をご紹介していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
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色んなトラブルを事前に想定しよう!
山は自然です。自然ということは、何か文明的なものがいつでも手に入る状態ではありません。
確かに山小屋や売店がある山も多いでしょうが、登山中にそうちょこちょことあるわけでもなく、都会のように便利ではないということは言われずとも理解はされていると思います。
しかし、ハプニングというのは思いがけず起きるものです。
急にもよおした、お腹をくだした、予定外の急な生理、服が汚れで泥だらけになったなど、まさにピンチと呼べるようなことがないとは言えませんよね。
こういったトラブルは自分で対処できないと仲間や他の登山客に迷惑がかかってしまう可能性があります。
その場でできる対処法があれば何とかするべきでしょうが、難しければ残念ながら引き返すという方法も一つの手段になりえます。
そうならない為にも、あらかじめ「こういうことが起きるかもしれない」と対処法を考えて、事前に予防をしておくことが大事です。
せっかくの登山を台無しにしないようにしたいものですね。
一番多い!トイレトラブル対策!
さて、誰もが必ずするのが排泄行為、つまりトイレに行くことですね。これが一番トラブル事例としては多いのかと思います。
登山中の動いている最中はさほど気にならないものですが、うっかり長時間トイレに立ち寄っていなかったりしてもよおしたり、急な腹痛に襲われてしまうなど登山あるあるです。
さすがに日常生活でもこういった経験がないという人は皆無だと思いますが、我慢をしているのも地味に辛い時間ですよね。
トイレのトラブルは誰しもが起こりえることですので、以下の対処法を頭に入れておきましょう。
①こまめにトイレのある場所で済ませる
まずは山に入る前に一度きちんと行っておき、その後はトイレを見かけるたびに立ち寄っておきましょう。
当たり前のように思われるかもしれませんが、山でトイレが設置されている場所は限られています。
まだもよおしていないから、とちょっと一度スルーするだけで次のトイレがやけに遠かったりします。
特別行きたくなくても、行ける時に行く!これが鉄則です。
②安全に配慮しつつ、大急ぎで次のトイレへ
次のトイレがそう遠くない位置にある場合、がまんがきく範囲で大急ぎで次のトイレに向かいましょう。
これも当たり前じゃん!と思われますが、登山中にこの急ぐという行為は結構危険なのです。たとえば何かにつまずいたりとか、足元を滑らせたり、コースを外れてしまったり、仲間とはぐれてしまったりと山の中で急ぐ行為は他のトラブルの元となります。
このあたり、最大限安全に配慮しつつ急ぎましょう。
その為にも、登山地図などで事前にトイレの場所などを把握しておくことが大事です。
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③見えないところで簡易トイレを使用
急ごうがどうしようが、どうしても間に合いそうにないときは仕方がありません。そのまま漏らしてしまう方が最悪と考えて、岩陰や大きな木の陰でコッソリと用を足すしかありません。
ただ、このあたり男性ならともかく女性の場合は恥じらいが先に立ってしまい臭いなども気になってしまうでしょう。
そんなときの為に、簡易トイレを用意しておくのがおすすめです。最近の物は消臭効果などもかなり強く、袋に入った排泄物にサッと薬品を振りかけるだけでスッと独特の臭いが消えていきます。
たとえば、
このあたりは評価もよく、使いやすいのかなと思います。登山で使わなくても車に積み込んでおいたり、防災用などでもとっておくともしもの時に便利です。
ちなみに、
このような組み立て式のものもありますが、登山ではかさばるのであまりおすすめはしません。
ちょっと隠れてササッと短時間で終わらせられるのが理想かなと思います。ちなみに、ティッシュやビニールなどを山にそのまま捨てて帰るのはやめましょう。環境破壊に繋がってしまいます。
④仲間に壁になってもらう
トイレが遠く、どうしても隠れるところもなく、我慢が限界というのであれば仕方がありません。登山仲間がいれば仲間に壁になってもらったり手伝ってもらったりしましょう。
格好をつけて漏らす方が余程悲惨な末路ですので恥を飲んで他の登山者が近づかないようにしてもらったり、ジャケットなど極力見えないように壁になって貰っているうちに用を足します。
こういったレジャーシートを持っておくと、何かと便利です。もちろん、バックパックの容量や重さなどは考慮の必要はあります。
なければ、うまく手持ちの物を利用するしかありません。
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登山中に怪我をしてしまった!どうすればいい!?
登山は趣味ともいえますし、スポーツともいえるものです。ついては、怪我はつきものだと考えた方がいいかと思います。
木の根に足を取られてしまったり、段差で引っかかったりすることや、うっかり岩肌で引っ掛けて怪我してしまうこともあるでしょう。
軽度な怪我であれば、救急キットで対処します。
怪我したところから雑菌が入ってしまうとよくないので、救急キットは用意しておいた方が無難です。
一方、打ち所が悪く骨折などの大きな怪我をしてしまうということも可能性としてはあげられます。何とか動ける場合は、下山か山小屋に向かうか近い方を選択して早急な手当を受けましょう。
動けなくなってしまった場合は、できるだけ心だけでも落ち着かせてSOSを入れ、救援を待つしかありません。
「えっ、救援番号なんてわからない」
と初心者は思うでしょうが、救援を入れるのは警察で大丈夫。つまり、110番です。
ここにかければ、地元の警察署に繋げてくれたり、しかるべき対処法を教えてくれたりします。緊急時ですので遠慮なく電話しましょう。
登山とは、自身の体を使って行うレジャーです。そうなると当たり前ですが、病気や怪我や事故というリスクが可能性として付きまとうものです。経験者は対処法を知っているので、落ち着いて冷静に考えられるでしょうが登山初心者はいままでにないことに[…]
登山中に予定外の生理がきてしまった!
女性であれば、月ものとしてきてしまうのが生理ですが、環境の違いやストレス、健康状態などによって予定外の、まさかの登山中に始まってしまうことも考えられます。
生理用品やティッシュが足りない場合は仕方ありませんので、仲間に借りるなど緊急対応をしましょう。
女性登山者に配慮して山小屋などで販売されていることもありますので、事前にチェックを入れておいた方がいいかもしれません。
人によっては重くなってしまい、明らかな体調不良の症状がでてしまうこともあるでしょう。その場合は無理せずに引き返すことをおすすめします。
なぜなら、それが大事故へと繋がってしまう可能性があるからです。
なお、ナプキンよりタンポンの方がかさばることなく、さらにズレることもないのでどちらかというと、おすすめです。
服が汚れてしまった!どうすればいい!?
せっかくコーディネートした登山用の服でしょうが、登山では汚れるのが当たり前。ましてや、転んで泥がべったりとくっついてしまうこともあるでしょう。
無理にはらおうとすると、手までぐっしょり汚れてしまい、衛生的にもよろしくないことに。
このような場合は、事前に替えのウェアなどを用意しておいてトイレや物陰でサッと着替えてしまう方がいいかと思います。
もし予備の服がない!というのであれば、汚れた服だけを脱いで他の荷物に汚れが移らないようにし、レインウェアなどで代替します。
こういった事態を想定して、速乾性のある服で最初から上下コーディネートをするのもアリです。
特に日射しの強い日など、汚れてしまったら水場ですすいでちょっと時間が経てばすぐに乾きます。
土で汚れて不快なまま登山を続けるよりかは、予備の着替えを用意しておいた方がいいのかなと思います。
まとめ
さて、女性登山初心者がつきもののトラブルについてまとめさせていただきました。
このあたり、誰にとってもありえる登山のトラブルとなります。むしろ、男性より女性の方が気を使うことが多いので大変ですよね。
事前準備の段階で、こういうことになってしまったときはこう!と想定しておくといいかと思います。