コンパスで磁北線の引き方ってどうするの?登山初心者の使い方!

登山で地図を買った。コンパスを買った。後は何とかなるだろうと思ってコンパスや地図の使い方をわかっていないという人は多いのではないかと思います。

確かに、それ単体でも登山用の地図はマッピングとして、コンパスは進むべき方角を指し示すものとして役に立つでしょう。

しかし、合わせて使うには『磁北線(じほくせん)』というものを考慮しなければ、正確な自分の位置や進むべき方向にズレがでてしまいます。

地図とコンパスを使いこなす為には必須の知識ですので、登山初心者でまだよくわからないという人は覚えておきましょう。

本記事が参考になれば幸いです。

 

磁北線ってなに?そこまで重要なものなの?

世界地図とコンパス

そもそも、磁北線ってなんでしょうか?

これについては以前、登山にコンパスは必要であることをお伝えした記事にてどういったものかを詳しくご紹介していますので、本記事では磁北線そのものは簡単な説明とさせていただこうと思います。

 

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なお、本記事ではここでご説明したコンパスを利用して磁北線の引き方をご説明していきます。

さて、磁北線というのは地図上の真北とコンパスが指し示す北とのズレを示すものです。

要はコンパスのN極は真北を示しているのではないので、どうしても登山地図や地形図と『北』を合わせこんで利用してしまうと、正確な場所につかなくなってしまいます。

だって、進むべき方向が合っていないのだから当然と言えば当然ですね。

「えっ、じゃあコンパスって意味なくね?」

となりそうですが、そのズレを解消する為に地図上に磁北線を引いてやることで誤差修正をするのが今回のお話ということです。

磁北線を引くことで、地図とコンパスを合わせて使えるようになり、進む方向を正確に知れるようになります

とはいえ、一般的な知識ではないかもしれないので習ったことがない、という人は多いかと思います。

分度器や計算上で引く方法もありますが、今回はせっかくですのでベースプレートコンパスを利用して磁北線を引く方法を解説していきましょう。

 

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地形図に磁北線を書き入れる方法

はい、これが国土地理院が発行している地形図です。

かなり正確な山の様相がわかるものですが、見慣れていないとこんなのがどんな役に立つの?と思うかもしれませんね。

しかし、登山を続けるのであればこちらからも最終的に読み取れるようにならなければならないので、勉強していく必要があります。

その第一歩が磁北線を引くことなのです。

「えっ、でもどうすれば……わかんない」

という声が聴こえてきそうですが、それを説明する為に本記事があるので安心をしてください。

まず、注目すべきはここです。

 

 

地形図の端にこのような表記があります。取説を読まない人はあまり見ないかもしれませんが、地形図を買った際には重要な情報ですので、目を通しておきましょう。

そして、今回必要になる情報は、

 

 

ここですね。実はこの磁気偏角、場所や年毎に変わることがありますので、最新の情報を知りたければ、

国土地理院 磁気偏角詳細ページ(外部リンク)

こちらにて確認をしましょう。おそらくそう大きく変わることはないとは思います。

ここからわかることは、西に7°のズレがコンパスとあるよということです。

ということは、この地図を何の修正もせずに素直に使って、コンパスの指し示す方に進んだら7°も違った場所にたどりついてしまうということで、本当に近距離なら誤差の範囲ですが、距離が大きければそれだけズレも大きくなってしまうということになってしまいます。

だからこそ、地図をコンパスと合わせるように磁北線をひかなければいけません。

 

 

さて、取りだしたりますは、ひとつのベースプレートコンパス。

 

これを利用して磁北線を引いてみようじゃないですか。

 

 

まずは、地形図の右下とコンパスを合わせます。

これで、ベースプレート矢印が地形図上の真北を指すようになりました。

このとき、回転盤のN極も地図上の北になるように合わせましょう。

 

 

では、コンパスの方を合わせこんでいきます。赤矢印の方向に回転盤を回して、7°の修正を入れます。

一周で360°だとすると、353°の位置ですね。

 

 

さて、地形図と合わせてみましょう。今度は回転盤の『N』のところと地形図の右端が真っすぐに合うように合わせこみます。

すると、ベースプレートの左側が7°ズレがでてきましたね。

 

 

ここで、この青線のように地図上に一本の線を書き入れれば磁北線のできあがりです。

地図をわずかに斜めに見ることになってしまうので、ちょっとだけ空間認識能力が必要になってしまうかもしれませんが、こうしないとコンパスと合わせて正確な位置を割り出すことはできませんので、これが地形図を利用した登山の基本となります。

 

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登山地図の方が簡単!登山初心者は登山地図の方から!

さて、地形図の方の磁北線の引き方についてをお伝えしてきましたが、

「うえーっ、磁北線引くのめんどくせーっ」

となってしまった人がいるかもしれませんね。

大事なことではあるのですが、初心者のうちは慣れていないのでこの準備の大切さがまだ実感ないのかと思います。

そんな人に、登山地図です!まず初心者はこの登山地図を見れるようになって地図の必要性と大事さに慣れていく必要があります。

だって、

 

 

はい、ここをみてください。読んでみると、

傾きを地図内に朱色斜線で表現しています。

……と書いてあります。

 

よくよく見ると……あー、うん。普通に入っていますね。

このように、登山地図の方は地形図でわざわざ苦労して磁北線を引いた意味はなんだったんだ……というくらい、さまざまな情報が親切に入っています。

 

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登山初心者はメジャーどころの山であれば、こちらの登山地図の方が使い勝手はいいかと思います。

もちろん、地形図の方も自分で書きこんで作っていくという楽しさなどがありますので、登山を続けてスキルアップをしていくつもりがあるのであれば、最初は両方持って地図とコンパスを扱えるようになった方がいいのかなと思います。

ちなみに、この地図とコンパスは下記の記事のような使い方をしますので、興味がある人は引き続きどうぞご覧ください。

 

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まとめ

さて、磁北線の引き方についてまとめさせていただきました。

登山地図にしろ、地形図にしろコンパスと合わせて使うのであればこの磁北線という知識は必須のものとなります。

登山はただただ登るだけでなく、色んな勉強をしなければならないのが楽しいところですので、しっかりと覚えていきましょう。

実際、本記事のようにやってみると体験となり、色んな勉強になりますので習うより慣れろということで、よくわからないという人は経験してみることをおすすめします。

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