料理の「さしすせそ」とどうしてこの順番なのか意味と理由を解説

おそらく、小学校低学年あたりの家庭科の授業や、調理実習をやり始めた頃に習うと思いますが、料理には『さしすせそ』という言葉があります。

皆が知っていると思いきや、案外知らないという人が多いこの言葉、一体どのような意味をもつのでしょうか?

そして料理の『さしすせそ』の順番に入れるとよいとされる理由について解説をしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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料理の『さしすせそ』ってなに?

料理の基本としてよく言われている料理の『さしすせそ』ですが、パッと問われてパッと回答できる人はどれだけいるでしょうか?

そうですね、おそらく『さ』に関しては誰でも思いつくと思いますが、知らない人からすれば2個目の『し』で醤油と答えて間違えてしまう人もいるのではないでしょうか。

そもそも、料理の『さしすせそ』ってなに?というまったく料理をしない、あるいは興味を示さない人もいるかもしれませんね。

そもそも、なぜこのような言葉ができたのかというと、

「料理を美味しく仕上げる為に調味料を『さしすせそ』の順番で入れるといい」

ということから言われるようになった言葉となります。

では、この一文字ずつがはたして何を意味するのかというと、

  • さ:砂糖
  • し:塩
  • す:酢
  • せ:醤油
  • そ:味噌

となります。案外覚えていなくて、塩と醤油がを間違えたり、そもそも『せ』が出てこなかったり『そ』をソースと言ってしまうような人もいるかもしれませんが、残念ながら料理の調味料であり、食宅で使われる調味料ではないのです。

よくよく見ると、日本人がよく食べる味噌汁やお吸い物、あるいは煮物などでよく使われる調味料ですので少なくてもこれから料理を始めるという人は基本として覚えておいて損はないのではないでしょうか。

 

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どうして『さしすせそ』の順番になるの?理由を解説

さて、料理の『さしすせそ』と言われているようにこの順番で入れていくのがもっとも美味しいとされていますが、なぜこの順番?という疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

逆ではダメなのか?適当に入っていればいいだろう、と思うでしょうが別にそれでも問題はないといえばないですし、食べるという意味では差し支えはないでしょう。

が、せっかくの料理ですので少しでも味をよくして楽しみたいというもの。だからこそ、理由もあり、この順番が最適と昔から言われるようになったのです。

それでは、どうしてこの順番が最適なのかを解説していこうと思います。

 

①さ:砂糖

一番最初に入れた方がいいとされている砂糖ですが、実は調味料の中でも分子が大きく溶けて浸透するまでに時間がかかるからなのです。

ですので、早い段階で入れる方がいいとされているのです。

 

②し:塩

二番目に入れた方がいいとされる塩ですが、基本的には砂糖と同じ理由となり溶けて浸透するまで時間がかかるからです。

ですので早いうちに入れた方がいいのですが、実は砂糖よりも先に入れてしまうと煮汁の浸透圧が高まってしまい、素材の水分が出ていってしまうので後から入れると砂糖の浸透がしにくくなってしまいます。

なので、砂糖の次にくるのが塩というわけなのですね。

 

③す:酢

三番目となる酢ですが、砂糖や塩と違って固形物ではありませんが、醤油や味噌の前にくるのにはちゃんと理由があり、まあ要するに酸っぱいからです。

鼻にツンとくるものが残ってしまったらちょっと違和感をかんじてしまいますよね。ですので、加熱をして酢酸分を飛ばす為というのがこの位置にくる理由なのです。

 

④せ:醤油

四番目となる醤油ですが、なぜ『しょうゆ』なのに『せ』なのか気になる人もいると思いますが、別に間違っているわけではありません。

古語では『せうゆ』と言われ、料理のさしすせそができた明治時代には醤油のことを『せうゆ』と呼んでいました。

『しょうゆ』と呼ばれるようになったのは戦後なのですが、無理やりあてこんだと思っている人が多いようですね。

さて、この醤油が四番目となった理由ですが、醤油の香りが好きという人は多いのではないでしょうか。

この醤油の香りが奪われないよう、ある程度加熱してから投入する為に、砂糖・塩・酢よりも後回しになっているのです。

 

⑤そ:味噌

一番最後の五番目にあたる『味噌』ですが、これまでは頭の文字を読んでいたので『そ』から始まる調味料を必死で頭の中で探したことのある人は少なくはないかもしれませんね。

ある意味で、しっかりと料理の『さしすせそ』を覚えているかどうかの最後の難問ともいえるでしょう。

さて、味噌を最後に置いた理由は醤油と同じ理由もあるのですが、味噌汁を沸騰させない!と言われたことはないでしょうか?

それその通りで、味噌汁を加熱しすぎると含まれるタンパク質が変化するうえに、せっかく食欲をそそる香りもまた飛んでしまうからこそ、最後に入れて軽く煮るくらいのものがちょうどいいとされているのです。

 

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まとめ

さて、料理のさしすせそについてまとめさせていただきました。

聞いたことがある程度で、実際にすべて言えるかと言うと「覚えていない」という人は案外いるのではないでしょうか。

特に料理をする人にとっては覚えておいた方がいいことですので、基本として頭の中に入れておくといいかと思います。

本記事が何らかの参考になれば幸いです。