占いをなぜ信じてしまうの?人が占いを当たると信じる心理とは?

占いなんて信じない!占いをしてもらって当たった!そんな信じるか信じないかは人それぞれの占い。

しかし、自分が困ったときに一度当たってしまうと信じてしまうようになり、はまってしまう人が多いのもまた事実です。

それがたまたま偶然か、本当に力ある人が占ったのかはわかりませんが、ひょっとしたら心理的な効果で当たると信じ込まされているのかもしれません。

そんな占いを信じてしまう心理について少し解説をしていこうと思います。

占いが当たると信用させる為のカラクリとは?

さて、誰しも一回は星占いを見たり、おみくじを引いたりしたことはあるのではないかと思います。

いい運勢であれば嬉しい気分になりますし、悪い運勢であればちょっと気分が落ちこみますよね。

多くの人は、「本当に当たるといいな」程度の気持ちで見ていることが多いでしょうが、一方でたとえ朝のニュースでやっている占いであろうと敏感に反応してラッキーアイテムなどを身に着けてでかけるような人がいます。

「だって、この占いよく当たるんだもん!」

といって、疑うことなく信じてしまうんですね。勿論、信じるも信じないも自由です。

でも、ちょっと待ってください。それって、誰にでも当てはまる占いの結果ではないですか!?

たとえば、

「あたなは友人に対して明るい一面もありますが、一人を好むような一面もあります」

というようなことを言われたらどうでしょうか?

誰だって、社会生活をしていれば沢山の顔を持っているものです。多くの人が気の知れた友人に対しては明るい姿を見せることでしょうし、一人ゆっくりとしたくなるような日もあるでしょう。

つまり、誰にでも当てはまることをもっともらしく言うことで当たっていると信じこんでしまうのが、多くの人が占いを信じてしまう心理なのです。

これは「バーナム効果」と呼ばれるもので、星座占いや血液型占いなど不特定多数に向ける場合は特に有効な心理効果となります。

誰にでも当てはまるような曖昧な要点を言い、当たった!と思われるのがこのバーナム効果のテクニックとなります。

仮に不特定多数相手ではない場合でも、

「あなたは〇〇だけど、◇◇でもある」

ということを言われたら「当たっているかも!この人すごい!」と思わせることができるんです。

そこは占い師がまず自分を信じされる常套句で、誰にでも当てはまる当たり障りのない指摘をすることにより、興味を持たせることへと繋げていくのです。

他にも相談者のパッと見た格好や言動から相手の性格を推察し、そして対義となることを少し曖昧に表現するなどをする場合もあります。

そして、さも当てたかのように思わせることで本物の力がある占い師と錯覚させることもできるのです。

新興宗教などの成り立ちもこの構図といっても過言はないでしょう。信者が言葉巧みに操られてしまい、信じて入信してしまうといったものです。

もちろん、占いは占い。当たるも八卦当たらぬも八卦です。

「3年くらい前に何かあったでしょう?」

とぼんやり言われたら、心当たりを探してしまうのが人間です。そういった占いをする人は「バーナム効果」に頼った占い師なのかもしれません。

しかし、やはり世の中には不思議な力を持った人もいるでしょうし、このようなテクニックを使わなくてもまさに『本物』の占いもあるかもしれません。

占い師の言動がこのように、誰にでもあてはまる差しさわりのないものではなく、本当に個人の未来や過去を細かくピタリと当てたのであれば、それが偶然だろうが「占いが当たった」という事実は確かになります。

しかし、バーナム効果を理屈にして一度もやらずに否定ばかりではつまりません。

占いがどういうものか、興味があるのならば一度くらいは試してみてもいいのではないかと思います。

 

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仕事と恋愛にも使えるバーナム効果!

鶴の画像

バーナム効果を利用することで、実はビジネスや恋愛の場面にも利用できる効果なんです。

たとえば、ビジネスであれば経営コンサルタントが、

「人材育成についてお困りではないですか?」

とか

「なかなか人材が定着しないとかお困りですか?」

といったことを、相談の最初に言ってくることがあります。

思わず「そうそう」と頷いてしまう経営者が多いのですが、これこそバーナム効果で信頼させる為の常套句なのです。

だって、このような問題はどこの会社でも抱えている問題であり、相手が言う前にこれを指摘することでこういったことに強いコンサルタントであると思わせることができるんです。

他にも、男女間の恋愛においても有効で、

「あなた、女性に結構気を使っちゃうタイプでしょう?」

とか

「笑うと可愛いよね」

といった誰にでも当てはまるようなことを言っておくと、「この人は自分に興味があるんだ」と思わせることができるんです。

ただし、相手の見た目などは実はコンプレックスに触れてしまう可能性がありますので注意が必要です。

あくまで誰にでもあてはまり、それをいかにも自分が気付いた!と思わせることが重要なんです。

そういった意味では下記の本など有効かもしれません。

 
大好きな人がずっと一緒にいたいと思う女になれる。 褒め言葉の魔法
 

上手に褒めることで、相手のやる気をださせたり恋愛テクニックとするといった内容のことが掲載されています。

言い方ひとつで人の気持ちを動かせるというのも、一種のバーナム効果なのでしょう。

 

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まとめ

さて、占いを信じてしまう心理についてまとめてみました。

誰にでも通用する当たり障りがないことを言うことで、相手を信用させてしまう効果がバーナム効果です。

素直な人ほど、当たっている!自分のことを気付いている!と信じてしまうのではないかと思います。

しかし、中には『本物の』占い師もいるかと思いますので、そういう人には会ってみたいものですね。

本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。