ちょっといい話があるんだけど。そういって近づいてくる人っていますよね。
しかし、他人からの『いい話』というものはほとんどが詐欺。あるいは、騙そうとしていることが前提のものがほとんどです。
本記事ではそんなことをつらつらと述べていきたいと思います。読み物としてお愉しみください。
うまい話にはウラがある!騙されるな!
人間というのは自分の為なら正当化して騙し、裏切る性質があります。
最初から身も蓋もありませんが、そのような人間が世の中にゴロゴロいるのは事実でしょう。でなければ詐欺師と呼ばれる犯罪者はいなくなり、営業という職種もおそらく必要なくなってしまいます。
なぜ営業が?と思われるかもしれませんが、彼らは売り込み時に利点だけはあげ連ねますが、自分からデメリットを語ることはまずありませんし、仮に自社が問題があるとしてもそれを言うことはまずありませんよね。
なぜかというと、商品が売れなくなるから。
『横領があった』なんて言われれば、そんな杜撰な会社の物なんて買いたくないですし、『この商品でどんなクレームがあった』なんてまず自分から言うことはないでしょう。言われたら買いませんものね。
当然、会社に在籍している営業マンはそれを知っているはずです。この会社やばい、クレーム出ている商品なんだよな、そんなこと思いながらも、自分の生活の方が大事だから「売れなくなるし、言う必要がない」と正当化し、結果的に同じ内容のクレームを引き当てます。
郵便局の「かんぽ保険」なんていい例ではないでしょうか。二重徴収、押し売り、勝手に契約など「生活の為に・上司に怒られたくない」と正当化してやりたい放題でした。
明るみに出ていないだけで、多くの会社が大なり小なり問題を抱えていて、顧客には話していないし、話しません。
いまや、商品一つとっても営業マンの口より雄弁に語ってくれるインターネットの方が、余程情報が豊富でしょう。
そう、結局のところ大なり小なりあれど、利点だけを話す『うまい話にはウラがある』ということなんです。
話を聞くことを拒んだ場合、営業から言わせれば「話を聞かないのは機会損失だ」とこれまた自己正当化の言葉を口にするでしょうが、断わった方は時間も取られるし、いい迷惑でしかないのではないでしょうか。
物のある商品であれば、最悪は現物が残るので仕方ないという感情も出てくるでしょう。しかし、保険や投資といった無形の商品は何も残らず、お金だけ取られて騙された!という思いが強くなるのではないでしょうか。
うまい話がある、と勧めるだけ勧めておいて一切の責任は取らない。結局、相手の『欲』を刺激してリスクの高いことをさせ、自分達の利益を得よう、騙そうというのが一般的な「うまい話」です。
欲をかいて損失を出す人間。それを正当化して騙したり、利益を得る人間。双方がいるから成り立ってしまうのです。
ではなぜ、そんな「うまい話」と称するものが出てくるのか。うまい話をする側に立って考察してみましょう。
なぜそんな「うまい話」を出してくるのか
まったく身も蓋もない話をすれば、それが「うまい話ではないから」です。
だって、考えてもみてください。儲け話を誰かに教えるなんてことしますか?投資すれば儲かるのであれば、自分が投資すればいいのです。
自分の利益が見込めるのに、わざわざそれを投げうって他人に教えるなんてありえるでしょうか。
そんな話には大きなリスクがあり、損をする可能性の方が高いに決まっていますよね。
大抵は話かける方、つまり大本が自分達はリスクを取りたくない。だから、他人にやらせてリスクだけを押し付け、手堅く利益を得る。あるいは売りっぱなし、金を出させっぱなしにするのが「うまい話」の正体です。
しかも、顧客に対してそのリスクは説明しません。会社にかかってくるような迷惑勧誘電話は、ほとんどがコレなのは間違いありません。
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人間には、「楽してお金を得たい」という『欲』を持つ人が多く、堅実に我慢ということは長く続きません。
何らかのチャンスがあれば、大きく儲けて人生を変えたいと思っている人は意外と多いんです。
なので、ちょっと貯金ができたりして気持ちが緩んだ時にこういった話をされたら賭けに出てしまうのでしょう。
一方で「うまい話」を出していく方です。
彼らの背景には何があるでしょうか?自分が儲けたいから?遊ぶ金欲しさ?上司からの圧力?理由は様々でしょう。
共通することは、「他人に対して騙すことに抵抗感がない」ことではないでしょうか。
万引きが一度成功すると、二度、三度とやるようになるといいます。スリルを味わう為と彼らは捕まった時にふざけたことを言いますが、それはただのいいわけ。
実際は万引きに対して抵抗感がなくなっているといえます。でもなければ、繰り返すようなことをしませんよね。痴漢だって同様です。
他にも宅急便業界だって、毎日クレームがあるものだからもう、反省もせずに逆にクレームの数を自慢してしまっているところもあるそうです。
結局のところ、騙していることを自覚はしていても「他人がどうなろうと知ったことではない。自分が一番大事」となり、相手にリスクを押し付けるのが徐々に何でもないことのように平気となっていくのです。
おそらく自分の責任の部分は「会社のせい」「騙される方が悪い」と転化し、自己正当化の一途をたどってしまうのでしょう。
他人から「儲かるから」と言われるような甘言は都合よく相手の欲を刺激して騙すためのものだと思った方がいいかもしれませんね。
騙されない為にはどうすればいいか?
騙されない為の究極的なものとしては、自分以外の他人を信用しないこと。
ではあるのですが、それではまともな社会生活はできませんよね。
しかし、こういった輩は話を聞いてくれる人イコール販売(騙す)のチャンス!と思って近づいてくるのでかなり厄介です。
つまり、素直ないい人をターゲットにするのが常です。
ですので、最低限。
・自宅・会社問わず訪問などでやってくる他人
・街中で話しかけてくるような他人
に関しては最大限の警戒と疑いをもってかかった方がいいのではないかと思います。
だって、近所でもない人が普段から他人に何の用もなく話しかけてくると思いますか?
何らかの下心があるからこそ、話しかけてくるのです。
これには防犯に通ずるところもあるので、普段から居留守を使うのも有効です。
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後は学生時代以降、何年も疎遠になってしまっている友達から急に連絡が来る場合もこういったマルチ商法などの勧誘の可能性があると考えた方がいいですね。
どこで騙されるかわからない時代ですので、相手が誰だろうとうまい話で、実際にうまい話だったことはないので毅然と断る勇気が必要です。
まとめ
ということで、うまい話にはウラがあるという話をまとめてみました。
なにごとも、簡単に儲けられる話というのはないもので、それこそあるとしても儲かる確率が低くリスクの高いものばかりです。
だって、そうやって儲けている人がいるわけですからね。どこで騙されるかわかりませんので、気を付けないとなりませんね。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。