登山を始めてみよう!そう思って興味をもったはいいけど、どのような山から始めればいいのかわからない!という人は多いと思います。
基本的には地元近くのさして標高のない山から始めて自分の体力の確認や、続けられそうかを考えてみるといいのでしょうが、ちょっとした旅行もかねて遠出をしてハイキングをしたい!宿泊して温泉も入りたい!
そんな人は結構いるのではないでしょうか。今回はそんな登山初心者に向けて、初心者用の山として難所が少なく、短い時間の山をご紹介していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
最近ではゆるキャン△やヤマノススメなどのアニメの影響や、健康志向。誰かに影響されるなどさまざまな理由から登山を始めたい、始めよう!と考えている人が増えてきました。確かに、非常にいい運動にもなりますし、のんびりとした森林浴はとても気持[…]
岩手県 八幡平
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八幡平(はちまんたい)は岩手県と秋田県にまたがっている標高1614mの山です。
まさに人の手が入っていない高原植物や花々を眺めながら自然の中を散策していくのがこの八幡平の魅力です。
コースは色々とありますが、高低差も難所も少なく、初心者がハイキングの楽しさを知るのには絶好の山です。
八幡平コース情報
八幡沼・ガマ沼展望台コース
距離;往復1.8km 時間:約60分
黒谷地湿原コース
距離:5.2km 時間:約130分
黒谷地湿原・茶臼岳コース
距離:7.3km 時間:約210分
源太森コース
距離:4.5km 時間:往復4.5km
参考:八幡平観光協会より
源太森で見られる360°パノラマはかなり見応えのある景色です。初心者であれば、黒谷地湿原コースか源太森コースあたりがコースタイムの目安が2時間程度ですので、適度な距離と景観を楽しめるのではないかと思われます。
日帰りでもいいですが、周囲は八幡平温泉郷や松川温泉など多くの温泉地が存在しています。
美人の湯と呼ばれる温泉もありますので、登山初心者が旅行気分で登山とそして疲れた足と体をゆっくり休める温泉を満喫するにはいい場所かと思います。
茨城県 筑波山
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筑波山は標高871m男体山(西)と標高877mの女体山(東)からなる茨城県の代表的な山です。
関東地方でも小学生の遠足地の定番の山ともなっており、登山道やケーブルカー、ロープウェイまで整備されている完全に初心者向けの山といっていいでしょう。
家族連れや観光客もかなりやってきているので、ハードルはかなり低いので練習にはピッタリです。
そもそも、山そのものが御神体となっており、パワースポットともなっています。季節ごとの植物を見るのもそうですが、
渡辺さん!渡辺翔太さん!筑波山登りません?岩すごいですよ!!ピタッとハマったすごい岩ありますよ! #それスノ #SnowMan pic.twitter.com/WeO62TlMdR
— ギ チャン (@wai_ga_riona) March 25, 2020
珍しい奇岩や怪石が多くあるのが特徴です。
登山口にある筑波山神社は観光スポットの一つです。
筑波山コース情報
御幸ヶ原(みゆきがはら)コース ※筑波山神社 ~ 御幸ヶ原
距離:約2.0km 登り:約90分 下り:約70分
白雲橋(しらくもばし)コース ※筑波山神社 ~ 女体山頂
距離:約2.8km 登り:約110分 下り:約95分
おたつ石コース~白雲橋(しらくもばし)コース ※つつじヶ丘 ~ 女体山頂
距離:約1.8km 登り:約80分 下り:約70分
白雲橋(しらくもばし)コース ※筑波山神社 ~ つつじヶ丘
距離:約1.6km 登り:約60分 下り:約50分
自然研究路コース ※男体山頂付近を周回
距離:約1.5km 所要時間:約60分
参考:つくば観光コンベンション協会より
比較的険しめなのが御幸ヶ原コース、奇岩や怪岩をより多くみたいなら、白雲橋コースとなり、自然観察重視ならその名の通り自然研究路コースなど、一度ならず何度でもコースを変えて楽しむことができます。
関東圏内なら朝から行って十分楽しんで日帰りもできますし、人も多いしロープウェイなどもあるので観光としても、登山の練習用として見るぶんにも、かなりいい山かと思います。
ちなみに、売店やレストランもあるので念入りに準備をしなくても何とかなってしまうので、はじめての登山ならこの場所なら間違いないと思います。
神奈川県 陣場山
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陣馬山(じんばさん)は神奈川と東京の八王子との境界にある山で標高855mの山です。
山頂にある白馬の馬は有名で、まさに陣場山の象徴ともいえるもので、頂上からは関東平野が一望できる光景をその目に見ることができます。
こちらも多くのハイキングコースが設定されていますが、新コースとしてさっさと頂上に上りたい人はたった一時間程度で山頂に到達することも。
味気ないというなかれ。人によってさまざまな想定時間やコースをめぐるのも登山のひとつの醍醐味です。
陣馬山コース情報
一尾尾根コース→栃谷尾根コース
所要時間:約3時間50分
和田峠コース→和田峠コース
所要時間:約50分
和田第二尾根コース→和田尾根コース
所要時間:約3時間
一ノ尾尾根コース→明王峠~与瀬コース
所要時間:約4時間30分
新ハイキングコース→一ノ尾尾根コース
所要時間:約4時間
参考:藤野観光協会発行 陣馬山ハイキングマップより
道路やバスで頂上付近まで行けたり、売店などもあったりして、さらに難所もなく初心者向けの山といっていいでしょう。
ただし、山頂はトイレはあっても水場はないのでご注意です。
初心者向けで標高も低いとはいえ、往復で3時間以上歩いたりコースによってはちょっと体力は必要かもしれません。はじめての登山は短めで感覚と場所を掴んで、二度目に長く歩いてみるという設定をしてみてもいいかもしれません。
ちなみに、登山後に「やまなみ温泉」という日帰りで入浴できる温泉もありますので、帰宅前にゆっくりして足の疲労をとるのもいいでしょう。
登山に慣れてきたら、高尾山への縦走(下山せずに山から山に渡り歩くこと)もできるので、挑戦してみるといいかと思います。
長野県 車山
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車山は長野県にある標高1925mの山です。
車山一帯は車山高原と呼ばれていて、観光スポットとなっています。多くのレジャー施設があり、冬場はスキー場となっているなど、一年を通して多くの人が訪れる山です。
このスキー場のリフトが実は夏場も運行しているおかげか、楽に登頂しようと思えば誰でも簡単に頂上まで行くことが可能です。
季節ごとの高山植物も生えており、なだらかな山で難所もなく初心者にはちょうどいい山といっていいでしょう。
車山コース情報
霧ヶ峰外周コース
所要時間:約2時間
お手軽車山外周コース
所要時間:約2時間
車山外周コース
所要時間:約2時間
霧ヶ峰外周満喫コース
所要時間:約4時間
参考:車山高原SKYPARK RESORTより
登山道は整備されており、緩やかな道をのんびりと歩きながら八ヶ岳連峰や富士山を眺めることができます。
最初は短い2時間程度のルートから。2度目以降は体力を考慮しながら、世界的に有名な八島ヶ原湿原まで足を延ばすと大自然の素晴らしさを感じることができるかと思います。
春・夏あたりは草花が咲き乱れていて、飽きさせることはないでしょう。
兵庫県 六甲山
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六甲山は兵庫県の東西約30kmに連なる山々の総称です。標高は931.3mとなり、関西方面では初心者登山者や家族連れ旅行客に人気の山です。
というのも、コース毎にロープウェイが整備されており、山頂近くまで登れたりしてハードルが低く、日本有数の名湯である有馬温泉があることから登山後に汗を流して温泉街を楽しむことができるからこそといえるでしょう。
他、コースによっては岩場があったり、木々が生い茂っていて野生の猪と遭遇することもあったりと「これぞまさに登山!」感があるからこそ初心者登山者にも人気なのかもしれません。
ただ、コースによっては危険な場所や通行止めなどがあったりしますので、事前にしっかりと情報を集め、地図を持参した方がいいかと思います。
六甲山コース情報
参考:六甲山ビジターセンターより
どうやら六甲山については観光協会などでも、コース毎の所要時間や距離などは出していない様子です。それだけ上記画像番号を見ていただけばわかる通り、多くのコースの組み合わせがあり、時間も人それぞれということかもしれませんね。
コースやロープウェイの使用状況などによっても違いますので、一概には言えませんがモデルコースとしては、
有馬温泉→ロープウェイ有馬温泉駅→ロープウェイ山頂駅→六甲山山頂→ロープウェイ山頂駅→ロープウェイで下山して有馬温泉
で3時間くらいです。
この辺りは、登山地図を読めるようになればそれぞれの道の目安時間が入っているのでコース組み立て時の想定はしやすいのかなと思います。
逆にこれだけのコース量ですので、下手に「他の登山者について行けば大丈夫だろう」とついていってしまうと迷ってしまう可能性が高いので注意が必要なのかなと思います。
そういった意味では、初心者がちゃんと下調べなどの事前準備が必要な登山者向きの低山といえるかもしれません。
長崎県 普賢岳
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長崎県の標高1359mの普賢岳(ふげんだけ)は1990年の雲仙普賢岳の噴火で一躍有名になった山です。
火山活動が弱まり、登山が解禁となってからは火山活動によりあらわれた溶岩ドームが『平成新山』と名付けられて登山者に人気となっています。
難所となるところも特になく、初心者向きの山となっています。登山者は雲仙温泉の温泉宿で宿泊というのが定番で、登山を楽しんだ後は温泉を楽しんで温泉街を歩くというもの。
春と秋が色づき、登山者には人気の山です。
普賢岳コース情報
参考:雲仙お山の情報館より
初心者はB→F→Dとぐるりと一回りのコースがいいかと思います。
仁田峠→妙見岳展望台→吹越分かれ→国見分かれ→紅葉茶屋→普賢岳山頂→仁田峠
のルートです。これで約2時間程度の行程となります。
勿論、体力に余裕がありそうでしたらもう少し先に進んでいもいいかとは思いますが、初心者向けコースだとしたらこれくらいが無難かなと思います。
最初は登山だけでなく、せっかくなので温泉街も楽しむくらいの気持ちの方がいいでしょう。
なお、登山に興味があるのにどうすればいいのかわからない!などというのであればツアーなどを利用するのも一つの手です。
日本最大級のレジャー総合情報サイト「asoview!(アソビュー)」
こういったサイトでツアーに参加すれば学生時代の旅行のような感覚で案内者に同行して従うだけですので、かなり多くのことが楽かと思います。
登山に興味はあるけど、自分が継続できるかわからないという場合は、いきなり一人あるいは初心者同士で始めたりするよりもツアー参加などで感触を確かめてからでもいいのかなと思います。
まとめ
さて、初心者向けの山についてまとめさせていただきました。
初心者向けといっても、山とコースによっては難易度が上がってしまうこともありますので、事前に調べておくことが重要かと思います。
まずは低めの山から2~3時間くらいのコースを目安にすると自身の体力を見定められるので、それくらいから始めるといいでしょう。