登山において重要なことの一つが水分補給です。ただの散歩のように考えているとしたらとんでもありません。
登山は長時間の歩行を要するので、歩いているとじんわりと汗をかいていきますし、水分補給をしないと高山病や熱中症で倒れかねません。
今回は登山において水分補給の重要性とおすすめの水筒をご紹介していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
登山は水分補給が重要!
人間の身体の約六割は水分です。たった1%失うだけでも喉の渇きを感じます。5%も減ると熱中症や脱水症状などの症状があらわれてしまい、人体に多大な悪影響を及ぼすようになってしまいます。
登山中に足がつったりけいれんをするということは、その初期症状があらわれているということですので早急に休息をとって水分の補給が必要になってきます。
登山は徒歩で山道を歩くので有酸素運動を長時間やっているようなもので、20分も歩けば体温が上がり発汗をするようになってきます。
「汗なんてかいてない!」
と夏以外は思うこともあるかもしれませんが、それは気温や風通しなどで早いうちに乾いてしまっているだけのことです。
喉が渇いたらすでに脱水症状は始まっているといっていいので、夏以外でも2~30分に一回は軽めの水分補給をする必要があります。
特に夏場は体重50kgの人が仮に6時間の行程を組んだとして、必要な水分量は1.5ℓとなります。予備を含めて2ℓといったところでしょうか。
少なくてもそれくらいは持っていく必要があり、その日の天気・気温・体質などによって必要量も変化します。
登山中はこまめに水分補給をし、体調不良を感じたら休憩して悪化するようなら下山を考えるくらいのことは常に頭においておいた方がいいかと思います。
どうやって水分を摂っていけばいいの?
さて、水分補給が大事!と言われてもちょっと漠然としていて「具体的にどうすれば?」というような人もいるかと思います。
人の好みや、体質などにもよりますが、こういう方向性でやればいいよというおすすめの補給方法と気を付けるべき症状について次にお伝えしていきたいと思います。
・何を飲めばいいの?
一般的にはアクエリアスやポカリスエットといったスポーツドリンク系が、飲んだ後の身体への吸収性がよいのでいいとされていますが、水分を摂取することができれば、好みのもので問題ありません。
お茶など利尿作用があるもので避けるべきなど言われることもありますが、水分を摂取したうえでの作用ではありますので別にお茶でも大丈夫です。
その分、トイレの場所などのチェックは一応しておいた方がいいかもしれませんね。
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ただ、『水』を飲む場合には、お煎餅やナッツと一緒に食べるような工夫をした方がいいでしょう。
というのも、塩分は体内の水分調整をしてくれるので発汗なども水分が出過ぎないように抑えてくれます。ですので、ミネラルウォーターなど水を飲む場合は共に塩分の摂取をした方が効果的です。
・季節によって摂取すべき水分量が違う!
当たり前のことですが、夏は大量に汗をかき、冬はさほどではありません。
目安としては夏は2ℓ程度、冬は1ℓ程度は摂取し、夏は15分に一回。冬は30分に一回程度、たとえ喉が渇いていなくても摂取することを心がけてください。
動いていれば自然と体温が上がって汗をかくものです。気が付いたときには体調不良になっていたということもありえますので、こまめに水分補給をすることが大事です。
ちなみに、急こう配の山や荷物の量によっても運動量は変わってきますので、摂取すべき水分量もそれに合わせて増やすよう調整をした方がいいでしょう。
・水分が不足すると出やすい症状とは?
水分が不足すると高山病や熱中症の原因となります。
頭がぼーっとしたり、判断力が低下するのは初期症状です。放っておくと、時間と共に症状が悪化していき、最悪の場合は昏倒状態になることもありえるんです。
水分補給の大事さをおろそかにしてしまうと、大変なことになってしまいますので、早め早めの水分の摂取をしましょう。
どんな水筒があるの?おすすめの水筒と特徴とは?
さて、それでは最後におすすめの水筒と、水筒の種類についてご紹介をしていきましょう。
おすすめとはいっても、基本的にはどの種類も悪いというものはありませんので、好みで選んで構いません。
ただし、水分は重いものですので持ちすぎるとかさばったり、荷物が増えたりするのでいくら必要でも、過剰に持つのはやめましょう。
売店などがあれば、飲み物を購入して補給することを考えてもいいかもしれませんね。
一番おすすめ!簡単水分補給 ハイドレーション
袋状の水筒で、バックパックの中に入れておいてチューブを延ばしておくと、わざわざ取り出さなくても飲むことが可能です。
水分補給をするごとにしぼんでいき、最終的にはペタンとたたむことができて場所も取らなくなるでしょう。
立ち止まる必要もなかったり、手軽に水分摂取できることから登山者には人気です。うっかり落としてこぼしてしまうようなこともなく、洗いやすくもあるので、一番おすすめです。
温かい物・冷たい物を入れるなら 保温ボトル
一般的な水筒といっていいですが、利用方法としては氷の入った冷たい飲み物を入れるよりも登山の場合は温かい物を入れる使い方を考慮した方がいいでしょう。
山の気温は1000m違うと6℃も平地と変わってきます。夏以外の季節の登山なら暑いよりも寒いという方が体感としては多いかと思います。
そんなときに甘酒、ホットコーヒー、味噌汁、スープなどホッと一息つける温かい物を飲めると心が落ち着きます。
温かい物、冷たい物いずれにしろ保温性にすぐれますが、飲み終えたあとも折りたたむことができないので場所を取るのがネックかもしれません。
自作ドリンクを入れやすい プラスチックボトル
こちらはストロー付や飲み口が大きかったりする軽めのプラスチックボトルです。
自作ドリンクや、売店などで買った飲み物を入れて持ち運べるのが特徴。
ただし、保温・保冷効果はなく他の水筒に比べたらあまりメリットはないと思います。
外で手に入りやすい無難さ! ペットボトル
軽くて飲み終えたら潰すことが可能なペットボトル。誰もが慣れている飲み方なので無難と言えば無難な選択ともいえるでしょう。
家から持って行かなくても、最寄り駅やコンビニ、山でも売店で販売されていますので、どこでも手に入りやすいもの。
ただし、潰せるとはいえゴミになってしまったり、購入に頼ってしまうとうっかり買い忘れて登山スタートということも場合によってはありえます。
確かに便利ではありますが、飲み終えた後に山に捨てたり、落として帰ったりしないようにしましょう。
こちらの場合、手軽に使用できるので登山中に食事を作るようなことをするのであればペットボトルで持って行った方が便利なこともあるかと思います。空の容器を利用して水場(があれば)でつぎ足すこともできるでしょう。
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まとめ
登山初心者の水筒選びについてまとめさせていただきました。
平地でも運動中は水分はこまめに補給した方がいいといわれていますが、登山も長時間歩くので結構ハードな運動の一つです。
どの水筒を選ぶのも自由ではありますが、しっかりと体調不良になる前に水分補給をしっかりとするようにしましょう。