職場や自宅にかかってくる迷惑電話。いわゆる勧誘電話というヤツですが、非常に厄介ですよね?
ここでは、そのようなまさに『迷惑』と言わざるを得ない人からの電話を何とかする方法を書いていこうと思います。
本記事が少しでも助けになれば幸いです。
なお、悪質繋がりでこんな記事もありますので興味があればどうぞ。
・怪しい訪問販売には居留守が最強!新生活の敵撃退術は居留守だ!
勧誘電話とは?
「あ、もしもし。わたし〇〇の〇〇と申しますが、実はですね。本日は会社にお勤めの方にとてもよい情報をお伝えしようとお電話差し上げたのですが、いま1、2分よろしいでしょうか?」
とやけに手慣れた話し方で饒舌に喋る電話。これはほぼ100%といっていいほど迷惑電話の導入部分の話し方です。
ちなみに、自宅にかかってくる電話もほとんど似たような導入となります。おそらくマニュアルでもあるのでしょう。昼は会社、夜は自宅にかけてくるのが彼らの『仕事』なのです。
さて、ではなぜ彼らはそのような『仕事』でセールス電話をしているだけで迷惑電話と呼ばれるようになったのでしょうか?それは、
- 不要な商品を売りつける
- 断っているのにしつこい
- 恫喝してくる
- 時間なんてお構いなくかけてくる
- 電話を切ったらすぐにリダイヤルでかけてくる
- 平気で嘘をついてくる
- etc……
もう、あげたらキリがないですね。そう、もう存在そのものが迷惑な会社といっても差し支えないかもしれません。
だからこそ、『迷惑勧誘電話』と呼ばれているのです。セールスの内容は業種によって様々ですが、間違いなくいらない商品を売りつけてくることは共通しています。
まず最初にお伝えしたいのは、絶対に彼らに会ったり、物を買ったりしてはいけません。後悔するのは目に見えています。
どんな商材のセールス電話があるの?
では、ここからは心構えとしてどのような商材を扱ったセールス電話があるのかをご紹介しましょう。
興味があるから少しでも聴いてみよう、は絶対NGだと考えてくださいね。
【投資用マンション】
おそらく、最高峰レベルに迷惑極まりない商品です。考えてもみてください、どこの誰とも知らない人間からいきなり電話がかかってきて「税金対策にいい投資用マンションがあるから」と言われて信用できますか?
そもそも、そんな数千万もする高額マンションを買ってどうするんですか?
税金対策?なるはずがありません。入居者だって入るかわからない、徐々に経年劣化していくような不安定なマンションが確実に収益を生むとは限らないのです。
それに、そもそもいい立地のいいマンションであればすでにプロに買われているか、自社で運営・運用するはずです。
となると、残される選択肢は一つだけ。そうでもしないと売れないマンションを売りつけてやろうという算段なのですよ。
まかり間違って収益が出るかもしれませんが、それは奇跡のレベルです。9割以上失敗する前提の投資マンションをあなたは買いますか?
しかもコンサルタントまでしてくれるという。知識がなく楽に儲けたい人間に対して、ですのでかなり相手にとって都合のいい数字を見せつけてくるのは間違いありません。
【保険】
投資用マンションに比べたら金額的には劣りますが、どちらにしても迷惑なのは間違いありません。
保険というのはかなり複雑ですので、大抵の人は知識をさほど有していません。そこにつけこんでアレコレとオプションをつけて売りつけようとしているんですね、彼らは。
保険会社の名前を名乗っていますが、基本的に電話をかけてくるのは『代理店』です。あくまで契約をとってくるだけの委託仕事です。
彼らは自社で商品をもたず保険屋の2次店、3次店です。契約をとれば、その分バックマージンが入るので都合よくいくつもの保険会社と提携をしていて必死に契約を取る為に電話をしてきます。
おそらく自社の会社名も電話口では言ってこず、〇〇保険代理店くらいまでしか言ってきません。悪質なものですと、〇〇保険としか言わないのです。
なので、迷惑だからと保険会社そのものにクレーム電話しても対応はしてくれないでしょう。
【電話/インターネット回線】
「電話料金がお安くなりました!」「使われているインターネット回線についてお安くなります」
と電話をしてくる業者ですが、彼らも保険の電話同様でNTT等通信会社の『代理店』です。
特定の回線の契約を結ぶとバックマージンが入る仕組みになっているので、お安くなりました!は言葉がまったくもって足りていないので詐欺に近いです。
実際は「電話料金(別のプランで)お安くなりました!」が正解です。
突然いわれて現状の回線が安くなるのか、と思って「ああ、そうですか」と答えてしまうとトークが続いてしまいます。
「ハンコをいただきに伺いますので」という文言が出始めますので引き続きいまの回線が安くなると思ってホイホイ来た人の書類にハンコを押してしまうと新規契約が結ばれたことになり、勝手に回線が変えられてしまい被害にあうことになってしまいます。
知らず、いつの間にか複雑に何回線も別に契約させられた事例もありますので注意が必要です。
【教材関連】
ビジネス関連の教材、あるいは子供がいる家庭ですと教育関連の教材を売りつけようとする業者から電話がかかってくることがあります。
年契約で数十万の教材を売り込もうとしてくるのです。
高い!というと「一日650円のコーヒー一杯分で……」と出てくることがありますが、あなたはそんな高いコーヒー毎日飲みますか?相場より高いだけの教材を買うくらいなら、むしろコーヒー飲んだ方が幸せかもしれません。
そもそも、高いお金を払ってまで使うかどうかわからない教材を買うくらいなら本屋に行って自己啓発本でも買った方が100倍有意義だと思います。
ビジネスや子供の教材は教材で教わるものではなく、自分や子供が自分で意識をもって覚えていくものであり、本はその為の一つのツールです。何十万もかける必要はありません。
本屋にいけば読み応えのある本がいくらでも売っていますし、ビジネス教材なら電子書籍の月額サービス(初月無料)でいくらでも読めます。
【アンケート電話】
謎の中学、高校時代の友人と名乗る男。あるいは女から「久しぶりー」とかかってくることがあります。
誰?と思うかもしれませんが、記憶があいまいでもしかしたら知り合いかも?と思って話に合わせてしまいそうになります。
それが相手の狙いです。
相手はたくみに、アンケート形式か知り合いのふりをしてあなたの個人情報を聞き出します。
ひょっとしたらストレートにアンケートにお答えくださいとくるかもしれません。
しかし、ここでうかつに答えてしまうと名簿屋に売られてしまい、上記に書いたような勧誘電話がひっきりなしにかかってくることになってしまいます。
相手の善意を利用した悪質なアンケート詐欺です。街頭で立っているアンケートもほとんどコレなので、注意しましょう。
アンケートは基本的に人の善意を利用してお金儲けしようとしている人達の常とう手段なので、トラブルを起こしたくないのでしたら関わらない方が無難です。
勧誘電話を回避する方法はあるの?
では、そんなまさに『迷惑』となる勧誘電話ですが、回避方法はあるのでしょうか?
どうせならトラブルなく済ませたいですよね?しっかりと警戒して回避しましょう。
【非通知・0120は出ない】
実際、これをやるだけでかなりの数の勧誘電話を回避できます。
ナンバーデイスプレイの固定電話が一般的になりましたので、多くの人が電話がかかってきたらまず相手の番号を見ることでしょう。
いまやインターネットの時代です。電話番号を書き込まれると厄介なことになると思って非通知にするのか、もしくはやましいことをしている自覚があるから非通知にしているのでしょう。
そして、【0120】は基本的に会社が使うフリーダイヤルですが、通常の会社で導入されているところは少ないです。〇〇代理店のような業者がよく使うものですので一度スルーしてインターネットで検索してみましょう。
【知らない番号はとらない】
非通知、0120以外の電話番号からかかってくる場合があります。その場合は一度取らずにインターネットで検索して確認してみましょう。
検索窓に番号を入れればその電話番号の詳細が出てくることがあります。迷惑電話でしたら誰かが書き込んでいる可能性が高いのでチェックして迷惑電話と出たのならさっさと着信拒否リストに入れてしまいましょう。
出てこない場合は、普通にあなたに用事があるのかもしれない誰かかもしれません。本当に用があればもう一度10分程度でかかってくると思うので、その際に出てみるか判断してください。
ただ、上記両方ともに会社では【出ない】という選択肢が取れない場合があります。あまりに迷惑電話が多い会社ですと取らなくていいという命令があるかもしれませんが、取ってしまった場合は相手をしなければなりません。
相手はあなたが社会人だから、会社でふざけた電話対応しないと高をくくっている場合がありますが、だからといって弱気にならず毅然とした対応をして断らなければなりません。
あまりに迷惑電話が多い場合は上司に相談して対応を検討しましょう。下記は効果のある対応方法です。
【責任者は不在と告げる】
大体の勧誘電話は「責任者の方お願いします」と電話がかかってきます。責任者の名前がわからない場合はほぼ勧誘電話だと思ってください。
なので、いたとしても「不在です。本日は直帰です」とでもいえば「そうですか」と相手から切ってくれます。
ただ、「対応してくれた人のお名前を」と尋ねられることがあります。これに答えてしまうと次はあなたがターゲットにされたり、別の勧誘会社から電話がくるようになってしまいます。
「お答えする必要がありませんので、申し訳ありませんが……」とうまく回避しましょう。
【早々に切る】
相手によっては、電話に出た相手を勧誘してくる場合がありますが、長々と相手していては相手の思うつぼです。
穏便に「忙しいので」と言って相手が切ってくれると思ったら大間違いです。粘られるだけ粘るように指導されているのでなかなか相手から切ることはありません。
「当社の業務と関係のないお電話は切らせていただきます」
とでも述べて容赦なく切ってしまいましょう。相手をするだけ時間の無駄です。
切ったら早急に、かかってきた電話番号が出ていたのでしたら迷惑電話登録してしまいましょう。
【受話器を置いて放置】
ささっと切っても「失礼じゃないですか」と挑発してリダイヤルしてくる人がいます。かなりタチの悪い人なのでこういう人は切っても切っても迷惑電話登録する前にリダイヤルしてきます。
遊んでいるつもりか、挑発しているつもりなのでしょうがまともに相手する必要はありません。
そういう人に一番効果的なのは話さないこと。つまり、受話器をゴロリと置いてしまいましょう。
相手は一方的に喋っているだけであなたが相槌も打たないので諦めて切るしかなくなってしまいます。
そうしたら、早急に迷惑電話登録です。
一般的にはここまでのことをすれば、穏便に済ませることができるでしょう。
穏便に済ませないなら録音する。警察に連絡するなどがありますが、それはしつこくされたり職場まで本当にきてしまった場合の最悪の手段にしましょう。無用なトラブルを起こす必要はありません。
なお、挑発されて「来てみろや!」と乗ってしまうと、相手に来社していいという大義名分を与えてしまうので絶対に「来い」とは言ってはいけません。
悪手に悪手を重ねて、対面することになってしまったのでしたら覚悟を決めるしかありません。
相手は数人で囲んであなたを帰さないようにし、時には恫喝してきます。
録音準備、警察を呼ぶ覚悟。他に誰か信頼できる人を何人か同席させるべきでしょう。全力で自分を守ってください。
勧誘電話をする人たちってどんな人たち?
さて、そんな嫌がらせのような勧誘電話を行うような人たちはどのような人たちなのでしょうか?
最後にちょっとだけそんな人たちに触れてみましょう。
チンピラ?反社会の人?……いいえ、実はちゃんと新卒で採った社会人や中途の人たちであることが多いんです。
まだまだ社会に慣れていないからこそ、これが普通だと思わせているんですね。
朝出勤したら、どこかの部屋に集めてトイレや食事の時間以外はひたすら朝から晩まで電話させるそうです。
一定時間自分からかけないと電話が名簿帳から勝手にかかる仕組みなので電話から逃げることもできません。
そんな状況なので相手から怒鳴られることは日常茶飯事で、早々に離脱する人は多数を占めるようですね。まさに普通の神経ではやっていられません。
なので、勧誘電話がきて断るとあっさり諦めるような人はおそらく常識的な感性の持ち主なのでしょう。
一方で、そんな人たちのなかに『常識ではない感性の持ち主』が存在します。そういう人は他人に何を言われても平気。他人に嫌と言われても「なんで?」と言えるくらい気にしません。
そういう人は重宝され、成績も上がるのでポンポンと上役にあがり命じる立場になります。なので、上がそういう人で占めるので疑問を感じる人が上にいない為に体制は変わることがありません。
ちなみにこれ、さる保険代理店の一例です。
とはいえ、同情してしまうと自身に被害が及びます。ビジネスなのだから、必要なければ「いらん!」というのがお互いの為だと思います。
まとめ
- セールス電話はまともに受けてはいけない
- 勧誘電話の相手と話をしてはいけない
- 会社はともかく、個人で知らない番号は取らないのが防犯になる
- うっかり出てしまっても絶対に会ってはいけない
以上、セールス電話の迷惑勧誘電話についてまとめさせていただきました。
とにかく迷惑勧誘電話といわれるセールス電話は悪質でいて、しつこい場合が多いです。
電話そのものを取らないのが一番ですが、取ってしまった場合はうまく早々に逃げるようにしたいですね。間違っても戦おうと思って直接会うことは避けてください。
この情報が少しでも誰かの助けとなるのでしたら、幸いです。