日本がグローバル化、国際化などと言われてから久しく海外への輸出・輸入は増えたものの、いまだ日本人は日本語以外を操るのが苦手です。
その辺りの人を10人ランダムで捕まえて英語を読め、英語で話せと言われてもおそらく2~3人もできればいい方でしょう。
しかし、海外からやってくる情報はその国の文字か、あるいは国際共通語である英語が一般的です。
さて、仕事をするにあたって「読めないから無理」とは言っていられませんね。そこに新たな重要な情報や発展となることが書かれているかもしれません。
だからこそ、いまは翻訳の仕事をする人を企業は依頼という形でフリーランスに出しているのです。
今回は、そんな翻訳の仕事について話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
翻訳業とは?どのようにして稼ぐことができるの?
昔よりマシになったとはいえ、いまだ日本人は英語や他の外国語に関して苦手意識が強い人が多く存在します。
それは『日本語』という世界でも珍しい独自の言語を操っているからこそなのですが、これでは海外の人とのやりとりに苦労するだけですよね。
ですので、語学が堪能な人に通訳をお願いしたり、下記のような機器を使ったりしてなんとかやりとりをしています。
ボタンひとつで『日本語』で外人と話ができる! |
もちろん、つたないながらも自力で話そうと頑張っている人もいるでしょうし、英語をわざわざ習いにいっている人もいます。
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とはいえ、頑張って英語を習得したとしてもフランス語・ドイツ語・中国語などでこられたら手も足も出ないでしょうし、AIによる翻訳ツールもまだ完ぺきとはいえません。
日本語にも方言があるように、海外も独特の言い回しなどがある為にそこに頼ってもおかしな翻訳が却ってくるだけですので、技術に頼るにはまだ進歩を待つ必要があるでしょう。
ですが、仕事は待ってくれません。海外との契約書、論文、マニュアルなどが理解できないと『いま』仕事が進まないからです。
なので『翻訳業』という仕事が必要になってきます。
要は何が書いてあるのかわからないのなら、わかる人に任せようと企業や個人が依頼をして、それを請けて翻訳するのが翻訳業の仕事となります。
なお、翻訳の仕事には、
- 産業翻訳
- 出版翻訳
- 映像翻訳
の三つに分類することができ、やはり一番多いのが外資系企業の契約書や製品の取扱説明書、論文などが多いかと思われます。
最近では、海外のウェブメディアの出版翻訳、映像翻訳なども増えてきておりかつては専業の翻訳者がいましたが、インターネットを通してフリーランスに簡単に仕事を依頼する時代になったということですね。
ちなみに、翻訳者の収益はジャンルと文字単価で変わってきます。この辺りはウェブライターと大きく変わりはありませんね。
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基本的に、論文や法律などの学術的な物は単価が高い傾向にあり、映像翻訳も1分あたりの単価は高い傾向にあります。
完全に実力主義でTOEICなどの点数によって、依頼を受注できるかできないか、あるいは単価が決まってきますので、稼ぐ為には語学の実力を示す必要があります。
なお、翻訳を依頼される言語はほとんどが英語ですが、フランス語やドイツ語、中国語など他の言語の案件も見かけます。
多国語、つまりマルチリンガルを操れる人は仕事の幅も広がるうえ、企業からの案件であれば継続あるいは専属でやって欲しいというオファーもくることがあるでしょう。
翻訳の仕事はどうやって始めればいいの?
翻訳の仕事は、翻訳専門の翻訳サービスもありますが、フリーランスであれば基本的にはクラウドソーシングサイトで受注することが可能なのでこちらから依頼を請けることも多いでしょう。
在宅ワーク【Bizseek】 | ワークスタイルの提案【_ist】 |
こういったところですね。
流れとしては、
- クラウドソーシングサイトや翻訳サービスに登録する
- 翻訳サービスでは試験が必要なので受ける※レベル分けされる
- 翻訳案件の連絡がくる、あるいは自分から探して請ける
- 締切期日までに翻訳をして納品する
- 納品されたものを依頼主が確認後、報酬が振り込まれる
といった形です。
語学というある程度誰でもできるというものではなく、英語などをちゃんと理解できる限られた人しかできない仕事なのでライバルは少ないだろう……と思いきや、意外とそうでもないようです。
なので、しっかりと語学の実力があるという自負のある人でないと稼ぐどころか、始めることも難しいかもしれませんね。
必要なスキル・資格は?
翻訳の仕事は、何よりも経験・実績・評価で大きく継続性や単価の高い仕事の受注率も変わってきます。
登録している人を見ると『TOEIC900点以上』『英国・米国大卒』『留学経験』『通訳・翻訳の仕事経験』『外資系のビジネス経験』などといった、かなりの実力や経歴を持った人が目立ちます。
つまり、それだけ目立った実力主義の副業といって差し支えはないでしょう。
加えると、ただ語学ができるだけではなく医療や工学など専門分野があるとさらなるPRに繋がります。
なぜなら、業界には業界独自の専門用語や言い回しなどもあり、理解したうえで翻訳をしてもらわないと事故などに繋がってしまう可能性あるからです。
日本語だって同じですよね。
たとえば『計装用のSSRで何Vの電圧で結線すればいいか』といわれても、日本人でさえ大半はこの一文そのものの言葉は理解できても何を言いたいのか意味しているのかすら理解できないでしょう。
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ですので、翻訳者は英語など多言語を操れるTOEICの資格だけではなく業界の専門知識をもっていると仕事の幅が大きく広がります。
さらに評価を積むことでリピーターを掴め、安定的に仕事が舞い込んでくるようになるでしょう。
報酬額:1文字 1円~10円
月収:1~20万円程度 ※仕事内容による
労働時間:1時間以上
働ける時間帯:24時間いつでも
まとめ
さて、翻訳者の副業について話をしてきました。
ご覧の通り、かなりの実力や実績が要求されるので、ちょっとTOEICの点数がいいだけの人がうかつに飛び込める副業ではないのは確かでしょう。
依頼者側が見るのはやはり登録されたプロフィールに違いないからです。
もちろん、ある程度の経歴を持ちながら他の人のプロフィールに圧倒されて自分には無理というのは勿体ないですので、英語や他の言語に自信があると自負するのであればチャレンジしてみるといいかと思います。
本記事が参考になれば幸いです。