メルカリ・ラクマ・PayPayフリマなどアプリによるフリマ販売をしていると、よく『いいね!』をされます。
あ、すぐに買ってくれるかな……と思いきや、なかなか買ってくれない。フリマ初心者はそこにイライラする人が多いようです。
今回は、そんなフリマ販売における『いいね!』が押されてもなかなか買われない理由について話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
フリマ販売における『いいね!』は注目のあらわれ
不要品を捨てるくらいならお金にしたいと出品する人、副業として販売をする人、本業としてとにかく利益を得ることに注視する人などフリマアプリには多くの人が集まって、いまや簡単に売買が可能になった時代です。
代表的なのはメルカリ・ラクマ・PayPayフリマの三強でしょうか。
登録者もそのままメルカリ・ラクマ・PayPayフリマの順になっており、出品手数料も同じくその順番になっています。
何が違うのかというと、少しの違いはそれぞれあれど、基本的な写真を載せて説明文を書いて出品して売れたらシステムの指示に従って発送するという売買機能はほとんど変わりはありません。
そして、その機能の一つに『いいね!』機能があります。
手軽に購入希望者や見て回っている人が押せば登録されるものですが、通知をオフにしていなければいいね!を押されるたびにスマホに通知が毎度毎度届いてきます。
このいいねをうざい!と思ってはいないでしょうか?
そして、いいねを押すだけで買わない人に、
「いいね!を押すのなら買ってくれ」
と思ったりはしていないでしょうか。
これは案外多くの人が思っているようで、
「購入しないのならいいね!をしないでください」
と商品説明の中に書いてしまう気の短い人もいます。
残念ながら、そういう人は商売向きではないのでフリマでの販売はしない方がいいのではないかと思われます。
なぜなら、実店舗の本屋で何かいい新刊でてないかな~と見回って、ちょっとだけ気になった本を手に取り、やはりいまはやめておこ……と考えている客を相手に、
「購入しないのなら手に取るな!汚れるだろ!」
と言っているようなものです。
そんな厄介なお店で買う気は……まあ、うせますよね。たとえ高くても管理人なら後で買いたくなったら他所の店舗で購入します。
そう、フリマにおいて『いいね!』機能は購入者側にとって実店舗における手に取って買うかどうか吟味している状態と置き換えて差し支えないのです。
リアルで考えれば、広いデパートで一通り店舗を回ってお財布事情と買いたいものを把握している状況であり、たとえその場ですぐに買わなくても、やはり買っておこうと後々でお店に戻って買うことだって誰もがあるでしょう。
そのときに、簡単に目当ての商品に戻れるのが『いいね!』機能なのです。
実店舗でも、まったく見向きもされず誰にも手に持ってもらえないような商品よりも、一人でも多くの人に商品を手に持ってもらい、興味をもってもらっている商品の方がはるかに売り上げは違いますよね。
つまり、フリマにおけるいいね!機能はそれだけ注目されている商品であるという指標なのです。
ですので、そういったいいね!がついたものは遅かれ早かれ売れる可能性が高いといいって言いのではないでしょうか。
『いいね!』の回数が増えればいいね順でソートできる機能もありますので、少なくても通知などを気にしなければマイナス要素はないのかと思いますので、心を広く持って座して待つくらいが商売というのはちょうどいいのかもしれません。
でも、いいね!があってもなかなか買われない!
さて、そうはいっても『いいね!』がついてもなかなか買われない商品も多くあります。
フリマであれこれ出している管理人の体感でも、買ってくれる人は大抵は『いいね!』をつけてすぐに購入してくれる人ばかりで、後から購入してくれる人はおよそ1割といったところでしょう。
ではどうしてそうなってしまうのか?理由はいくつかありますので、代表的なものをあげていきますと、
- 後で買うつもりだったけど、時間が経ってどうでもよくなっている
- とりあえず『いいね!』をつけて残している
- キャンペーンで『いいね!』をつける必要があったから
- 後で買うつもりだが、予算が足りない
- 値下げを待っている
- ライバルの値段相場チェック用
といったことが多い様子。
それぞれ買い手に理由はありますが、販売者側は人によってはさっさと売り払いたかったり、商売としているので早く資金を回したい、あるいは気が短いなど買い手に比べたら本気度というか、熱量が違います。
まあ、そのうち売れるだろう……という気長な気持ちがない人には、さぞ冷やかし客はイライラするでしょうね。
お店にきたお客さんが色々と質問してくるから、一生懸命に説明をして結局最初から買うつもりがないと悟るとただの迷惑客としか思えなくなります。こういった人を『冷やかし客』といいますが、はたしてこの『冷やかし』ってそもそもなんでしょうか?[…]
しかし、実際の店舗を見るに商売ってそういうものです。
毎日飛ぶように売れていく商品もあれば、手に取られはするもののなかなか売れない物、最初から見向きもされない物。
そういった場合は、再出品して新着からやり直してみたり、値段が客が想定する相場より高い可能性があるので価格を下げてみたり、写真を変えたり増やすなどすることで、売れやすくなることがあります。
ただイライラして『いいね!』の数が増えていくのを座して待つよりは建設的かもしれません。
それでは最後に、先にあげたそれぞれの『いいね!』をして買わない理由を詳しくしていきましょう。
①後で買うつもりだったけど、時間が経ってどうでもよくなっている
一般的に衝動買いをしやすい人はこの傾向が多いかと思われます。
「あ、これ可愛い!欲しい!」
と思って後で買おうと衝動的に『いいね!』ボタンをとりあえず押しておいた……はいいけど、衝動買いというのはその時の熱量と勢いに押されて買うものです。
その時の感情に類似していいねリストに加えるものの、後々で冷静に考えたら、さして必要もないしよく見ると高い。けど、いいねを外すのも面倒だし、放置しておこう。となっている状態です。
まあ、なかなか購入には至らないでしょうね、こういう人は。
②とりあえず『いいね!』をつけて残している
いわゆるお気に入りリストのように、いいねをつけるだけつけて残している人もいます。
このあたりは、多くの理由がありますがたとえば、
- センスのいい画像や好きな商品画像なのでとりあえず残している
- 後で気が向いたら買おうと思うのでひとまずいいねを押している
- 友達とこんな商品があったと話題にする為
といった感じですかね。他にもさまざまな理由が考えられますが『とりあえず』というのは大抵は購買行動には移行しませんので、潜在客としての見込みは低いかもしれません。
販売者としてやきもきするのは、この辺りの層でしょうね。
③キャンペーンで『いいね!』をつける必要があったから
ときおり、アプリのキャンペーンで『いいね!』を3回つけたら10Ptボーナス付与みたいなキャンペーンがあります。
別に購入しなくても適当な商品に『いいね!』を入れればボーナスポイントがもらえるわけです。
ですので、本当にその日たまたまその場で見られてつけられることもあるでしょう。
最終的に購入する意図があるかないかは、つけた本人しかわからないところですが、そういったボーナスポイントを稼ぐだけの人がいることも確かです。
④後で買うつもりだが、予算が足りない
見込み客として有効なのが、この層ではないでしょうか。
それぞれ、自身が使うお金は一か月間である程度のところでセーブするものであり、何でもかんでも買ってしまえば破産してしまいます。
ですので、いまは我慢してお金ができた時に買おうということで、お気に入り代わりに登録をしておく感じです。
管理人もだいたい一ヶ月に一回くらいではありますが、
「まだこちら在庫残っているものでしょうか?購入していいですか?」
と随分前に『いいね!』をしてくれた人からコメントがあったり、
「翌月1日には必ず購入しますので、取り置きできませんか?」
といったコメントがきます。
おそらく、クレジットカードの請求月更新に合わせて購入している人なのではないかと思われます。
この層がいいねをつけてくれるのなら、一ヶ月以内には購入されていくでしょう。逆にいえば、いいねがついてから一ヶ月以上経って購入がないのなら、購入の意思はないと考えてもいいのかと思います。
⑤値下げを待っている
『いいね!』をつけた人は、その商品の値段が下がったときに通知されるようになっています。
欲しいけど、ちょっと高い。待てば安くなるかもしれないと考えている人は、こうした値下げが入るのを待っています。
販売者としては利益が減るので値下げを極力したくはないものですが、売れないのであれば金額を下げるのも売りやすくする為の手段のひとつです。
逆にいえば、値段が下がらなければなかなか買ってくれないので、相場通りでどうしても値下げをしたくなければいくら『いいね!』の数があっても出品しなおして新着にした方がいいこともあります。
値下げをして購入してもらうのを待つか、一旦出しなおして新たな購入の可能性のある人を探るかは販売者の判断によるところかと思います。
⑥ライバルの価格相場チェック用
非常に厄介なのが、この手の人達です。別にアプリのルール上は問題ありませんが、やはりフリマの世界でも価格競争はあるもので、同じ新品商品であれば安いものから売れていきます。
ですので、相場が下がっていると自分の商品が売れなくなってしまう為、価格帯を下げる動きがありライバルの多い商品は特にそれが顕著です。
もちろん、商売をする人の立場としては常に他の動向をチェックするのは基本中の基本ですので必要なことですが、いわゆる悪質転売ヤーのような人達は他人を蹴落としてでも自分の儲けとしようとするので厄介です。
ですので『いいね!』がついたからといって、購入希望者だけとは限らないということです。
同様の商品を出している人のアカウント名から『いいね!』をされていないかチェックして、もしあるようでしたらこの目的の人である可能性が高いでしょう。
まとめ
さて、フリマ販売の『いいね!』がついても売れない理由について話をしてきました。
なれてくると『いいね!』をされるのは注目されているということだ、そのうち売れるだろうとおおらかな気持ちになりますが、フリマでガシガシ売りたい人や気の短い人、始めたての人は「うざい!」と思う人が多いようです。
そんな余計な感情をもつよりも、いいねをする人の心理を考えてうまく購入に到らせるように工夫するのが販売者としての販売センスではないでしょうか。
本記事が参考になれば幸いです。