ゴルフを何となく始めたり、番組を視ていると『〇〇ヤード飛びました』という表現を使うことがあるかと思います。
さて、このヤードという単位ですが、普段の生活では使わないのでちょっとパッとはどのくらいの長さなのかわかりませんよね。
当たり前のように「〇〇ヤードくらい飛びました」と言われても、素人には飛距離を稼いだのか稼いでいないのかまったくもってわかりません。
今回は、ヤードの単位と起源についてお伝えできればと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
ヤードはどれくらいの長さ?
さて、長さの単位は日本なら尺(しゃく)があったり、とんでもないものになるとオングストローム(Å)という天文単位があったりと日本の内外で色々と使われていますが、一般的にはメートル法の『m』を使用します。
しかし、ゴルフやアメリカンフットボールなどスポーツをテレビで視ていると『ヤード(yd)』という単位が飛距離の単位としてよく使われています。
「えっ?えっ?ヤードって何メートル?」
と疑問になった人も多いでしょう。
結論からいうと、1ヤードは
0.9144m
と定義されています。
1mよりほんのすこし少ない程度の長さということですね。パッと覚えるのは難しいでしょうからだいたい1mで覚えればいいかもしれませんが、長くなればなるほどズレるので100ヤードで91mと考えた方がズレ幅が少ないかもしれません。
そもそも、このヤードというものが何かというと「ヤード・ポンド法」における長さの単位です。
ただし、このヤード・ポンド法を使っている国は限られています。
日本でも1909年から1921年までは公的な文書で使っていいとされ、使用されていた時期がありました。「碼(やーど)」という漢字があったくらいです。
この頃は、尺貫法、メートル法、ヤード・ポンド法という3つが入り乱れていた時期です。海外から多くのものを入れようとしていたのでしょうね。
1959年からはメートル法に統一され、それまでは尺貫法は使われていたのですが、日本におけるヤード・ポンド法が公式に使われていたのはたった12年という短い期間だけだったのです。
『一尺(いっしゃく)』『一寸(いっすん)』『一間(いっけん)』『一町(いっちょう)』『一里(いちり)』『一尋(ひとひろ)』『一文(いちもん)』という単位がかつての日本で使われていたのをご存じでしょうか?学校の授業やテレビ、漫画やアニ[…]
ヤードの起源とは?
ヤードの起源とは?としましたが、実は起源は不詳です。
ただ、語源に関しては「棒」であるといわれています。しかし起源の方はというと、
- キュービットの2倍
- アングロサクソン人の腰回り
- イングランドの王であるヘンリー1世(1068~1135年)が腕を伸ばした時の鼻の先から親指の先までの長さ
など、諸説あります。
これではまったく棒は関係ないように見え、実際に地域や時代や使用する用途によってさまざまな長さが存在していたようです。
そんな状態のまま使用されてきたヤードですが、1826年にようやく1ヤードが正式にイギリスで決められ、「帝国標準ヤード」として制定されたのです。
ちなみに、現在このヤード・ポンド法を正式に採用している大国はアメリカだけです。
まとめ
さて、ヤードという単位についてまとめてみました。
現代日本ではほとんど使われていないヤードという単位ですが、急に言われても一体どんな単位?と驚きますよね。
ゴルフゲームなどでもヤードを使われるので、知らずに何だろうと思いながらプレイしている人もいると思います。
知っていて役に立つということはあまりないかもしれませんが、飛距離でよく使われるので100ヤードで91mと覚えておくと計算しやすいかと思います。
本記事が参考になれば幸いです。