4月は入学式・入社式などのシーズンで気温も心地いいくらいに暖かくなり、春を感じられる月ですよね。春眠暁を覚えずというように、穏やかな陽気に眠気も強まるのではないかと思います。
日本では、何事も始まりが4月という感覚があり新しい生活を迎えるという人も多いでしょう。
そんな4月の年中行事を解説していきます。
本記事が参考になれば幸いです。
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4月という季節のイベントは何があるの?
卯月(うづき)とよばれる4月は、うづきの花が咲く季節なのでそう名付けられたというのが一般的です。
何より、4月の頭は桜が満開となりお花見のシーズン真っただ中です。4月中旬にはほとんど見れなくなってしまいますが、4月前半ならではの桜は日本人の心といっていいでしょう。
この頃から、植物を販売するイベントも増えたりして花をよく見るようになるのもこの頃からでしょう。
さて、そんな4月の風物詩というべきイベントですが、下記のようなものがあります。
時期 | イベント |
1日 | エイプリルフール |
5日頃 | 清明 |
8日 | 花祭り |
13日 | 十三参り |
13日頃 | イースター |
20日頃 | 穀雨 |
29日 | 昭和の日 |
全国的に盛り上がるようなイベントはありませんが、個々人の新しい生活でバタバタしているのであまりイベント事は気にはならない月かと思います。
月末にはゴールデンウイークもあるので、それくらいになると4月から始めたものの初々しさがなくなってくる頃合いではないでしょうか。
では、一つずつ見ていきましょう。
【エイプリルフール】
4月1日は嘘をついてもいい日として、浸透していますが実際は4月1日の午前中に「罪のないうそをついて人をかつぐ」という、欧米の風習というのが正しいものです。
日本には大正時代に入ってきて、現代では新聞・テレビ・インターネットなどで面白い冗談として作られたものを見かけることもあります。
由来には諸説があるのですが、主流としては「キリストの命日に裏切りを忘れないようにする」というものですが、ちょっと日本でのイベントの内容に比べると重いですね。
16世紀のフランスで4月1日から新年を1月1日に変更することにあたり、反発した市民が嘘の新年を祝うことが元になったという説もあります。
浸透はしているとはいえ、商業的なイベントにはならないのでいまいち盛り上がりには欠けるかもしれませんね。
【清明】
清明は二十四節気のひとつで、春分の日の次にあたるものです。
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」とあり、草花が咲き乱れる様子をあらわしているかと思います。
5日頃はまだお花見シーズンであり、散り始めとはいえ桜もまだ見どころではないでしょうか。
【花祭り】
仏教の開祖である釈迦の誕生日を祝う仏事です。
各地のお寺で「灌仏会」あるいは「仏生会」が行われ、一般的にはこれを「花祭り」と呼ばれています。
地域によっては5月に行われることもあります。
【十三参り】
あまり知られていないでしょうが、数え年で13歳になる男女が知恵の菩薩といわれている虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りし、心身ともに健やかに成長したことに感謝して、知恵や福徳を授けてもらうというものです。この慣習は江戸時代から続いているものです。
参拝をするときは、「知」や「美」など自分が授かりたいものを象徴している漢字一文字を半紙に書いて供えます。
京都嵐山の法輪寺が有名で、関西地方では女の子が華やかな晴れ着をきながら行うこともあります。
【イースター】
十字架にかけられたイエス・キリストの復活を祝うというキリスト教最大のお祭りです。復活祭ともいいます。
教会などではやっているでしょうが、キリスト教徒ではない日本人にはなじみのあまりないイベントでしょう。
春分の日のあとの、満月直後の日曜日に祝う為に年によって日付は変わります。
イースターは何をするかというと、ごちそうを食べて春を祝うというもの。そして、子供たちが生命の象徴である卵に色や絵をつけたイースターエッグを作るんです。
ちなみに、イースターエッグを隠して探すというエッグハンティングという遊びもあります。
【穀雨】
穀雨は二十四節気のひとつで、ちょうど立夏の前にあたります。
「春雨降りて百穀を生化すればなり」とされ、春の雨があらゆる穀物の成長を促すということですね。
20日頃ですと、確かに少し雨が降りやすい時期かもしれませんね。
【昭和の日】
4月29日は元々は昭和天皇の誕生日という祝日だったのですが、1989年に平成の天皇が即位してから「みどりの日」となって新たな祝日と制定されました。
そして、2007年に三連休となるようにこの「みどりの日」を5月4日に移動し、4月29日を「昭和の日」としたのです。
国民にとっては休みが並ぶのは嬉しいですし、旅行や遊びの予定を立てやすくなるので経済効果を見込めると考えたのでしょう。
まとめ
さて、4月の季節の行事をご紹介してきました。
新入生、新学級、新社会人など「新」がいろいろついて新しいことを始める時期ですね。春・夏・秋・冬と考えると季節的にも新しくすべてが始まる季節ともいえるでしょう。
なれない生活に体を壊してしまう人も多いので、気を付けなければならない時期ですね。