綺麗な花には毒があるといいますが、綺麗な花には猛毒があるのが植物界だったりします。
その毒性を知らずにうっかり匂いを嗅いだり、子供の罰ゲームなどで噛んだり口に含んでしまったらえらいことになるかもしれません。
勿論、普通の人は絶対やらないでしょうがその毒性を知っていながら他人を害せば傷害あるいは殺人罪になってしまいます。
しかし、意外とそういった毒草は身近にあるものですので、知識として知っておくといいかもしれませんね。
本記事が参考になれば幸いです。
そこら中にふと自生しているキノコですが、日本には4000種類のキノコが存在しています。毒キノコを食べて中毒になるようなニュースが時折ありますよね。3分の1くらいは毒性のあるキノコでして、軽度なものでも嘔吐や下痢などといった症状があり[…]
身近な猛毒の植物
【トリカブト】
トリカブト~
見頃って聞いたので来てみた pic.twitter.com/BKL0mJaN46— ひいらぎ なぎ@低浮上気味 (@hiiraginagi_112) July 29, 2020
言わずと知れたアニメやドラマでも有名な猛毒の植物である「トリカブト」です。名前を知っていても、実はどんな花か知らない人は多いのではないでしょうか?
まさに日本代表の猛毒の植物ですね。
花から根まですべてにおいて毒素があり、猛毒の成分アコニチンがわずかな傷口にほんの少し入るだけでも中毒症状がでます。忍者がよく刃の先に毒を塗っていて、傷つけた相手が毒にやられるっていうシーンならイメージしやすいでしょう。
もちろん、食べるのは絶対にNGです……が、山菜のニリンソウに葉が似ているので誤食して食中毒事故が起こってしまうこともあります。
ただし、この猛毒成分は人体にとっては害ではあるものの、漢方では強心剤として使われることもあります。
毒と薬も紙一重なのかもしれませんね。
【スイセン】
ナツスイセン・・今が真っ盛り‼ pic.twitter.com/NBCFuNlVa3
— しろさとまちこ (@machikoroom) July 29, 2020
これもそれなりに有名な毒花である「スイセン」です。綺麗な花ながらも、ヒガンバナの毒成分であるリコリンを含んでいます。
主にスイセンの葉をニラと間違えて採って食べてしまい、食中毒を起こすというケースが多く、そして有名かと思います。
他にも球根を浅葱(あさつき)と誤認して食べてしまうという事故も。
毒性自体はそんなに強くはありませんが、ニラと誤食することによって大量に含んで命に関わることもあるので野草として採る際には注意が必要です。
ただ、症状として嘔吐感があるのでしっかり吐き出せば重症化になることは少ないでしょう。
【スズラン】
教会の花壇で、スズランが可愛らしい花を咲かせました。スズランの花言葉は、「再び幸せがやってくる」だそうです(^^) pic.twitter.com/pN4o6b2H9b
— 片柳弘史 (@hiroshisj) May 4, 2020
可愛らしい花を咲かせ、清楚なイメージのある「スズラン」も毒のある植物です。
しかも、花から茎、根に到るまでコンバラトキシンという毒成分があり、もし食べてしまったら嘔吐・めまい・心不全・心臓麻痺などの症状が現れ、最悪命を落とします。
ギョウジャニンニクと間違えて食べてしまう例があり、スズランを活けておいた水を飲んでしまったとしてもその毒にやられますので、ペットを飼っている家は気を付けた方がいいかと思います。
ちなみに、スズランの花の匂いを嗅いだだけでも軽く毒にやられて眩暈を起こすこともありますので、可愛い花だからといって注意を怠ると危険なことになりますので気を付けましょう。
【イヌサフラン】
秋の庭に
イヌサフランの花が
可憐に咲いていました pic.twitter.com/1gjnWhaVBn— 田舎の自然 (@egao3212) October 20, 2014
薄紫の美しい花である「イヌサフラン」ですが、これも毒性のある花です。
その毒素はコルヒチンといい、植物全体に毒素が含まれています。
山菜のギョウジャニンニクと間違えることや、球根を玉ねぎと間違えて食べてしまうことがあるようで、これを間違えて食べてしまうと皮膚の知覚が麻痺して場合によっては呼吸器が麻痺をして死に到るケースもあります。
見た目とは裏腹にえげつない毒のある花ですね。
【キョウチクトウ】
畑の裏にみごとな獣道が。イノシシの通り道って。通せんぼのためにキョウチクトウの木を植樹。毒がある木らしい Σ(゚д゚lll) pic.twitter.com/ZhTkertJVC
— えのん (@e_no_mo) April 30, 2013
この「キョウチクトウ」は排気ガスなどにも強く、街路樹として使われることもあるのですが……非常に強い毒性を持った木です。
花や葉・枝から根まで全て毒性があるどころか、その土壌にまで毒素が広がるのでまさに毒木ですね。
さらにこの木は伐採して燃やしたとしてもその煙が毒を帯び、腐葉土にしたとしても一年間は毒性が残ります。なので、非常に処理が大変ですし知らずうっかり火の薪代わりにしてしまうと危険です。
毒にあてられた際は嘔吐感や脱力感などの症状があり、中毒症状で死亡することもあります。
フランスでこの木の枝をバーベキューの串代わりにして食べたところ、中毒症状を起こして死亡したという例もありますので、この木の取り扱いには注意をすべきでしょう。
この木の種類を覚える必要はないでしょうが、邪魔だと伐採して毒にやられることもあるでしょうから少なくても、そういう毒のある木が日本では当たり前のようにあるということを覚えておくだけでもいいでしょう。
まとめ
さて、身近な毒性のある植物をご紹介してきました。
名前は知っていても、毒があるとは知らなかったという植物は意外とあるかと思います。
山菜採りに行ってうっかり毒草をとってしまい、家族や知り合いに食べさせてしまったりなど過去には事例もありますので、口に入れる植物を採る際には気を付けましょう。